５９ 戦果報告会議 ページ24
「今回、俺達は敗戦した」
自国の会議室。
比較的軽傷な者達を集めて、俺は告げた。
本来ならグルッペンがしなくてはならない報告だが、能力の使用のせいで彼が倒れている以上、書記長の俺がするしかない。
今ここにいるメンバーは、支援組の兄さん、チーノと、戦闘組のゾム、ショッピ、エーミール、ロボロ、ひとらんらん、リョウだ。
こう見ると、メインの戦闘要員が一番重要な戦闘地帯にいなかったことがよく分かる。
連携不足だ。
「大先生とコネシマは猛毒により重傷や。今は完治しているらしい。
オスマンは肩を抉られ、重傷。後遺症が残る可能性がある。
シャオロンは傷は深くないけど、一応大事をとって休んどる。
グルッペンは能力の代償で寝込んでるわ。
そして、ショウが片腕を失う重傷や。
あと、その部下の勝木とかいう奴が居候中。彼は片腕と下半身を失ってるらしい。
しんぺい神はそれら全ての治療に当たっとる。
Aは……一番最悪な状況や」
「まさか…」
「……言いたないわ」
ロボロの呟きに答えることが、俺にはできなかった。
仲間達が息をのむのを感じながら、負の報告ばかりではない、次に向けた方針を俺は提示する。
「…アルクローネはまだ生きてんねん。
その能力は判明したんやけど、今の俺達では全然敵わん。
だから、しばらくは各自、休養と戦力補強に努めて。近い内に、再戦するから」
「その女、どんな能力持ちなん」
「食べた者の能力を取り込む」
ゾムの質問に答えると、ひとらんが息を詰めた。
「…じゃあ、Aは…」
「そういうことや」
その考えを肯定する。
重苦しい空気が、会議室を包んだ。
…俺達はどうすればいいのだろう。
我々だのメンバーだけでもかなりの人数が重傷を負ってしまい、元ランドール側の面々も、多くの者が今後の人生を大きく左右するような傷を負った。
次の戦いのことなんて、考えるのも嫌になってくる。
そう思っているのは、このキチ○イだらけの部屋の中でも、俺だけではないはずだ。
「……とりあえず今日は、休みませんか？」
「…そうやな。明日、また話し合おう」
「多分メンバーは変わらないだろうけど」
エーミールの提案を採用し、明日に再び会議を開くことを宣言する。
部屋を出て行く直前のショッピの冷ややかな言葉が、ヤケに胸に突き刺さった。
…しんぺい神の負担が大きいから、手伝いにでも行くか。
いや、その前に書類だ。
俺は働かない脳を揺すりながら、徹夜を覚悟した。
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フール(プロフ) - アイウエオだよさん» 一応ピポポポのつもりです。分かりづらくてすみません…。ピポポポを使うところは話数的に自然消滅しました…。能力的には某竜依頼のパルプン○です。 (2019年4月3日 2時) (
レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
アイウエオだよ - 鬱先生の“あの能力”とは‥‥‥ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - テルさん» ありがとうございます…！これから少し忙しくなるので、更新が遅くなってしまうかもしれませんが、頑張ります！ (2019年3月25日 20時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
テル - 更新来た！無理せず頑張ってください！ (2019年3月25日 19時) (レス) id: ed9aff9576 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - d!すこすこさん» ありがとうございます！なるべく早めの更新を心がけて、頑張ります！ (2019年3月20日 14時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フール | 作成日時：2019年3月20日 12時
