オスマンVSひとらん ページ2
「めうー！行くめう！」
「うん、来て」
オスマンが笑顔のまま近付いてくる。
俺は太刀を構えて、彼が接近してくるのを待った。
爛漫組とか言われる俺達の相性からして、オスマンは接近戦を避けてくるだろう。
能力的にも、オスマンは後衛の方が得意だから。
「って、思ったやろ」
「って、思ったやろって思ったでしょ」
「って、思ったやろって思ったでしょって思ったやろ」
「…キリないね」
意外にも、オスマンは俺に近付いてきた。
至近距離から放たれる草木を、俺は太刀で斬りながらオスマンを狙う。
こうして目の前の方へ意識を持って行ってしまうと、足元の警戒が疎かになる。
その隙を突いてくるのがオスマンだ。
全体を一つの塊として捉え、俺は警戒を強めながら出方を伺った。
「そこや」
「来ると思ったよ」
「こっちは？」
「来ると思…わなかったなぁ」
足元から木の根が俺を突き上げてくる。
予想していた攻撃だったため、軽く避けることができたが、その根がムチのように攻撃してくることは予想していなかった。
うーん、一本取られたな。
ムチを斬りながら、敢えて俺は数本根を残して自分を傷つけた。
能力のために、今の内に傷付いておこう。
「あ、そうやった。らんらんの能力」
「そうだよ。傷付けないでね」
「嫌やなぁ、それ。一気にケリをつけないと」
「嫌ぁ」
足元が緩やかに光る。
これは木の幹が飛び出る時の前兆だろう。
そう思い、後ろに軽く下がったその時。
その下がった先の地面からツルが伸び、俺の体を巻き込んで木になった。
運良く体にツルは刺さらなかったが、身動きが取れなくなってしまう。
太刀も下に落ちてしまった。
「っ、やば」
「よっしゃ、とどめ！」
「うぅ…！」
オスマンが指を鳴らすと、地面から別のツルが伸び、俺の体を貫こうとすごいスピードで迫ってくる。
俺は能力を発動させた。
まだ復讐の頃合いではないが、力を操る能力は使ってしまってもいいだろう。
脚力を上げ、体を縛るツルを力一杯蹴る。
ドゴォンと音を立ててツルが崩れ落ち、俺の体が解放された。
「…そんな上手くはいかんか」
「形勢逆転といこうか」
「させへんよ」
太刀を地面から引き抜き、オスマンに近付く。
小さな木々が飛ばされるが、それらを無視して俺は太刀を振るった。
だが、思考を読まれているから、簡単に避けられてしまう。
嫌だなぁその能力。
強すぎるよ。
まぁでも、対処法が無いわけじゃないから、いいや。
ここから押し返そう。
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フール(プロフ) - みらくさん» ありがとうございます！更新がしばらくできずにすいません…。 (2019年4月9日 18時) (
レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
みらく(プロフ) - 戦いかっこいい！更新これからも頑張ってください！ (2019年4月8日 21時) (レス) id: 9ed50f23e7 (このIDを非表示/違反報告)
ロコ(プロフ) - フールさん» 気長に待ちますリアル優先で良いですよ (2019年3月27日 18時) (レス) id: ca6c813b86 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - ロコさん» リクエストありがとうございます。トントンVSロボロ、了解しました。少し時間がかかってしまうと思いますが、気長にお待ち下さい…。 (2019年3月27日 18時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
ロコ(プロフ) - フールさん» 本編から来ました戦闘系の小説大好きなんですよね、この素晴らしい作品にリクエストしたいですtn×rbって出来ますか？最新スピードとかゆっくりで良いのでお願いします (2019年3月27日 17時) (レス) id: ca6c813b86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フール | 作成日時：2019年3月19日 21時
