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コンクールその3.そして、当日。 ページ48

そして。
遂に、当日の日。
今はもう、舞台袖だ。





国木田「もうすぐで俺達の番だ。全力を尽くして、やり切るぞ!」








全員「はい!!!」








…もうこれで最後、か。









これまで、色んなことがあった。









個性豊かなパート練をチラッと覗いたり、合奏で先生に厳しく指導されたり。









楽しいこともあれば、辛いこともあった。
時には努力することに苦痛を感じたりしたこともあった…









けど、これまで練習してきたことは全部無駄じゃないと思う。
…今日、全力を尽くして演奏するんだ。








与謝野「敦」









敦「は、はい?」









与謝野さんは僕の肩に手を置いた。
そして、何時ものようにニヤリと笑う。









与謝野「…アンタの本気、見せてくれよ。もうこれでアンタの演奏する姿を見ることも、暫くは無いからな…」









敦「…与謝野さん…」









与謝野「だから最後に、何時もの倍の力でやってやろうじゃないか」









敦「…はい!」









ハツラツとした声で答えると、与謝野さんは満足げに微笑んでパートの処へと戻って行った。









…思えば与謝野さんには何時も追いかけ回されていたなぁ。









あんな事言われるなんて、思ってもいなかったけれど…









敦「…よし」









何だか、与謝野さんの言葉に力を貰えた。









楽器を構え直してパートの列に並ぶ。









谷崎「敦クン、頑張ろうね」









敦「はい、頑張りましょう!」









トゥエイン「コンクールなんて久し振りだから緊張するなぁ…う、お腹痛くなりそう…」









敦「だ、大丈夫ですか…?」









トゥエイン「…なーんてね!何ともないさ!頑張ろうね、タイガーボーイ!」









敦「あ、は、はい…」









テンションについていけなかったけど…彼なりに、緊張をほぐそうとしてくれたのかな?









…前の学校の演奏が終わる。









スタッフの人に合図を出され、僕らは入場する。









…熱いスポットライトを浴びながら、静かに入場し、譜面を置く。









全員の準備が整ったのを確認し、先生が指揮台に立ち、優雅にお辞儀する。









指揮棒が上がる。









皆それぞれの楽器を構える。









ほんの少しの息遣いが聞こえ、皆の意識が1つとなる。









指揮棒が下ろされ____僕らの演奏が、始まった。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 学スト , 吹奏楽部   
作品ジャンル:ギャグ
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あっぴー - 私はホルンやってます。あるあるすごい共感しました合奏とかで音はずすとよく先生ににらまれます… (10月29日 18時) (レス) @page15 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
Hiro(プロフ) - 指揮棒折れるのわかります!と言ってもうちの学校棒ないんで金属の棒で叩いてそれが曲がるんですけれど。初コメ失礼しました (2021年12月8日 6時) (レス) @page21 id: 86439a7187 (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - koiさん» コメントありがとうございます!おお、私の好きな楽器← 私もチューバなのでよく言われて苦労していました…(^_^;) 共感して下さる方がいて嬉しいです♪ ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月17日 8時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
koi - お初です!私はユーフォやってます!4話目の中也がアンブッシュアで悩んでいる場面を見て、私もよく、アパーチャーが空いてないとか注意されているので親近感がわきました!更新頑張ってください! (2018年9月16日 19時) (レス) id: 86e16ba69c (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - 楓さん» コメントありがとうございます!宝島!懐かしい…あのアルトサックスのソロカッコいいですよね〜聞いてて凄く憧れてました笑 (2018年5月3日 16時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年10月26日 9時

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