【文スト】文豪達の吹奏楽部は今日も活動中です。

番外編！part 2. ページ16

敦「じゃあ、此処で目を瞑っててね。良いって言うまで開けちゃ駄目だよ」




鏡花「…分かった」




誰も居ない部屋に連れ出され、私は敦の言う通り目を瞑った。




何やら音からして、バタバタしている様子。




鏡花(何しているんだろう…？)




敦「お待たせ、鏡花ちゃん！目開けて良いよ」




言われた通りに目を開けると…







「「「「「誕生日おめでとう！！」」」」」









部員の皆がクラッカーを鳴らしながらそう言ってくれた。




鏡花「えっ…！？」




敦「ふふ、今日まで皆で準備してたんだよ」




太宰「そうそう、あの国木田君が"部員を祝うのも仕事の内だ"なんて言って、飾りとか色々買って来たんだよねぇ」




国木田「悪いか」




太宰「別に？何時も怒りんぼさんの国木田君がこんな事するなんて珍しいな〜って((殴




中也「ったく、一言多いんだよ糞太宰。…ま、取り敢えず鏡花、誕生日おめでとう」




紅葉「私(わっち)等からプレゼントじゃ」




差し出されたのは、兎の飾りが付いたミニケーキ。



ナオミ「女子部員皆で手に寄りを掛けて作りましたのよ！」



銀(コクリと頷く)




与謝野「まァ、味は食べてからのお楽しみさ」




エリス「キョーカ、食べてみて！」




鏡花「う、うん」




フォークで刺し口に入れると、甘い苺の味が口の中に広がった。




鏡花「…美味しい…」




エリス「本当！？やったぁ！」




紅葉「作戦成功じゃな、手作りにして良かったのう」




賢治「あ、そうだ。鏡花さん、これもどうぞ」





鏡花「…大きな箱」




広津「これは男子部員からだよ、開けてみてくれ」




箱を開けると、大きな兎のぬいぐるみが入っていた。




鏡花「可愛い…！！」




谷崎「気に入ッてくれた？」




鏡花「うん…！」




谷崎「本当？良かッた！」




梶井「僕は檸檬が良いと思ったんだけどね、うはははは！」




中也「手前はチョイスが別方向過ぎンだよ！！」




Q「僕の人形を１つ分けても良かったのになぁ」




立原「いやそんな事やったら絶対駄目だろ！だから拳作りながら近付くなって！！！」




敦「あはは…何だか騒がしくなっちゃったね」



鏡花「…私は…賑やかだから、好き。矢っ張りこの部活に入って良かった」



敦「鏡花ちゃん…」




鏡花「だから…貴方も、有り難う。皆、有り難う」




そう言うと、皆笑顔になった。




私はこの賑やかな部活が、大好きだ。

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