maybe, i love… (ページ27)

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_____ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

朝礼のチャイムがなる。

そんな音も今は無視。

俺はAちゃんの右手を掴んで

保健室を目指す。

俺の一歩後ろを歩くAちゃんは

ずっと下を向いてて表情がわからん。

やけど、時折

俺の左手をギュッと握るから

きっと、まだ辛いのを我慢してる。

か、

俺の自己中な行動に怒ってる。

か。

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" 外出中 "

『まだ先生おらんみたいやわ。』

「…。」

『そこ座り？傷口痛むんちゃう？』

まだ下を向いてるAちゃんを

また覗き込むようにしてしゃがむと

Aちゃんは、静かに涙を目に溜めていた。

『Aちゃん？』

まだ、我慢するようにして

覗き込む俺から顔を背けたAちゃん。

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『アホ、強がんなや。』

自分の手を

爪痕が残りそうなほど握って

必死に耐えてるAちゃんは

強がってるけど、

めちゃくちゃ脆くて、

今にも壊れてしまいそうで。

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_____________ｷﾞｭｯ

俺はAちゃんを抱き締めた。

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「やめて！」

『やめへん！』

「だめ！」

『だめじゃない！』

「ばか！」

『ばかはお前や！』

「離して！」

『離さん。』

「もお！」

『しつこいで、強がんな言うてるやろ』

「…。」

Aちゃんは、抵抗するのをやめた。

鼻をすする音とその度に揺する肩。

泣いてるんやろうな、ってわかった。

そして、

やっと泣いてくれた、って安心した。

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