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018 ページ18

SHO side…






.





正直、

Aちゃんが俺に好意を寄せてくれてることは

中学の頃から気付いてたし


Aちゃんがうちの高校に入ってきた理由も

なんとなく勘付いてた。





もちろんその頃には

俺は莉子と付き合ってたし

Aちゃんの気持ちには応えられへんし

昔ほどには

Aちゃんとは関わらないようにしてた。





それでも

すれ違うといつも





「紫耀先輩ッ!」





って

笑顔で声を掛けてくれるAちゃんは

すごく可愛かったし


遠目でも目が合うと

少し恥ずかしそうにしてて

そんなにも

自分を好きでいてくれてることが

素直に嬉しかった。





.





気が付けば、

莉子と歩いてる時でも

女の子たちにキャーキャー言われる時でも

何故かAちゃんを目で追っていて





だけど

ある日を境に全然目が合わなくなって

声を掛けてくることもなくなった。


多分その日が、

俺と莉子の関係を知った日やったんやろうな。






…SHO side

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作者名:Raine. | 作成日時:2020年5月26日 19時

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