図書委員 ページ3
「・・・？」
目的の本棚の所へ行くと・・・誰かが立っていた。
「・・・！」
見れば、そこに居たのはこの前の荷物検査で私に
話しかけてきた男子生徒だった。
彼は本を何冊か抱え本棚を見ている。
男「・・・あっ！」
だが、すぐに私に気が付いたようで私を見て驚く。
彼を良く見れば彼の腕には「図書」と書かれた腕章が
付いていた。
どうやら彼は図書委員に所属しているようだ。
男「こ、こんにちは！」
「・・・。」
私が本を探す為、本棚へ近づくと彼は私に挨拶して来た。
私はそんな彼を見ながら頭を軽く下げ挨拶を返す。
「・・・？」
私は挨拶を返した後、すぐに本棚を見上げながら
お目当ての本を探す。
しかし・・・
この前まであった場所にその本は見当たらない。
私は背表紙を確認しながら本を探す。
男「あ、あの・・本・・探してる？」
「！」
その時。
私が本棚を見上げてキョロキョロとしているとすぐ近くに
いたあの男子生徒が私に話しかけて来た。
私はどう返事をしていいのか分からず戸惑う。
男「もしかして、ここにあった作者の本を探してる？確か、この前にここの本棚は本の整理をして・・・。」
「・・・。」
私が黙っていると彼はそう言って辺りを見渡す。
男「あっ。そうそう、こっちに本を移動したんだ。」
「！」
彼は本棚を見渡し、少し離れた場所にあった本棚を
見るとそう言った。
私は彼の指差す本棚に近づき、本棚を見る。
そこには私が探していた作者の本が並んでいた。
「・・・。」
私は彼の方を向き、軽く微笑みかけながら頭を下げる。
男「！い、いえ！委員会の仕事ですから！」
「・・・。」
すると彼はそう言って、足早にどこかへ行ってしまった。
図書委員も忙しそうだ・・・
「・・・。」
私は視線を本棚に戻す。
この前借りようとしていた本は何て題名だったか。
確か、tempestaと言う言葉が書かれていたと
思うのだが・・・。
「・・・？」
しばらくそんな題名の本を探したが見つからない。
イタリア語翻訳されている本を借りる生徒なんて、
私以外にいないと思うので借りられてしまう事は
無いと思うのだが・・・。
しかし、どこを探しても、前回見かけたその本を
見つける事が出来なかった。
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サナ - 夢主ちゃん、まさかのモテ期！？いいな、私もモテたいから、頑張るぞー！ (2023年1月15日 17時) (
レス) @page5 id: 1da0142502 (このIDを非表示/違反報告)
猫のこたつ(プロフ) - 茨の谷の第二王子さん» コメントありがとうございます！久しぶりに来たらコメントがあり驚きました。応援とても嬉しいです！本当にありがとうございます！頑張って投稿します。 (2022年4月13日 15時) (レス) id: 3d7342e6df (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第二王子 - 好き。愛してる。ﾝ"ﾝ"ごめんなさい。あ"ー、好き。（結局同じ事言ってる）頑張ってください！ (2022年4月10日 1時) (レス) @page40 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
猫のこたつ(プロフ) - soariさん» コメントありがとうございます！お話の感想が聞けてとても嬉しいです！頑張って投稿続けますので、今後も雲月をよろしくお願いします！ (2021年10月1日 6時) (レス) id: e086e98a44 (このIDを非表示/違反報告)
soari(プロフ) - 初めまして失礼します。笑った時に声出るのがばれるのかと思ったら…笑いをこらえるのに必死な可愛い姿が思い浮かびました。雲雀さんとツナ達の今後が楽しみです！季節の変わり目ですので作者様のペースで更新してもらえたら、いいなと思います。ご自愛ください。 (2021年9月30日 18時) (レス) @page13 id: a5995c2106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2021年8月15日 13時
