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やめて ページ37

「・・・。」


興味であるうちに・・・


離しておこう。



  「・・・。」


 雲「・・・・。」



私は雲雀さんを見て小さく笑う。


そして、私の腕を掴んでいた雲雀さんの手を
ゆっくりと払う。



私はもう一度雲雀さんに小さく頭を下げると
その場を後にしようと歩き出す。




 雲「ねぇ。」


  「・・・・。」



雲雀さんが私を呼び止めた。


私はそのまま無視して歩く。

早くこの場から離れたかった。





 雲「・・・なんでそんな顔してるの。」


  「・・・・・・・。」




しかし、私はその言葉に足を止める。



私は両手を強く握りしめながらゆっくりと
雲雀さんの方を向いた。


雲雀さんは雨に濡れながら私を真っすぐに見つめる。




 雲「・・・僕の前でまでそんな顔しなくてもいいでしょ。」


  「!」




雲雀さんはそう言うと私に近づく。


私がせっかく離した距離が縮まって行く。




 雲「・・・僕は知ってる。いつもあの部屋でどんな顔をしていたのか。」



  「・・・・。」




 ・・・やめて。



私は雲雀さんを見つめながら心の中で呟く。

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作者名:猫のこたつ | 作成日時:2020年1月12日 16時

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