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いつもと同じ ページ35
「君、こんな所で何してるの。」
「！！」
その声に私はゆっくりとそちらを向く。
雲「・・・・。」
「・・・。」
そこには傘も差さずに立ち尽くす雲雀さんが居た。
私は咄嗟に手で右目を隠しながら立ち上がる。
雲「君・・・仕事残ってるでしょ。」
「・・・。」
雲雀さんはそう言いながら私の目の前まで近づく。
私は近づいた雲雀さんに小さく頭を下げた。
いつもと同じ。
雲「・・・・。」
「・・・。」
雲雀さんは私を真っすぐに見つめていた。
私はそんな彼を見つめ軽く微笑む。
そして・・・
「・・・・・・。」
雲「・・・。」
いつもの言葉を告げて雲雀さんの隣を通り過ぎる。
隣を通る寸前に私はもう一度小さく会釈した。
ガシッ！
「！！」
その時だった。
通り過ぎた私の腕を雲雀さんが掴んだのだ。
私は思わず立ち止まる。
俯いていた顔をゆっくりと上げれば
雲雀さんと目が合った。
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2020年1月12日 16時
