雲が聴くのは月の歌 part３ (ページ4)

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昼休みページ4

雲雀 side

　雲「・・・。」

僕はいつものように机に座り、書類を作っていた。

しかし、この前のように計算が必要になるような
書類では無い。

その書類は校内で今後行われる緑化運動についての
書類だった。

そのため、彼女に任せる仕事は無かった。

それを知った彼女はソファーに座り
いつものように考え事をして過ごしていた。

　「・・・・。」

　雲「・・・・？」

僕は書類を作りながら時々、そんな彼女を盗み見る。

今日の彼女はずっと俯いている。

そのせいで表情が良く見えないのだが・・・。

何かあったのだろうか？

僕は少し疑問に思っていたが、いつものように
僕が彼女に話しかける事は無い。
　

　キーンコーンカーンコーン・・・

しばらくすると、静かな応接室にお昼のチャイムが
鳴り響いた。

　「・・・。」

　雲「・・・。」

彼女はふらりとソファーから立ち上がると
応接室を出て行った。

いつものようにお昼を買いに購買に向かったのだろう。

僕はそのまま彼女を見送った。

しばらくして、僕もお昼にしてしまおうと考えていると
廊下が騒がしくなる。

　雲「・・・？」

　・・・・何？

　バタバタバタバタッッ！！

廊下を誰かが走っている足音が聞こえた。

その足音は段々と近づく。

そして、僕の居る部屋の前で立ち止まると
応接室の扉が勢いよく開いた。

　バタンッ！！

　獄「雲雀っっ！！」

　雲「！」

中に入って来たのは、あの草食動物と
いつも一緒に居る・・・

獄寺隼人だった。