雲が聴くのは月の歌 part３ (ページ27)

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変わらないページ27

Aside

　獄「A！」

　「！」

昼休みのチャイムが鳴り、私はいつものように
購買へ向かう。

私は気に入ってからずっと食べ続けている
メロンパンを購入すると応接室に戻る。

その途中で隼人と出会った。

　獄「A・・・今日もメロンパンかよ・・・。」

　「・・・。」

隼人は私に近づくと、私が手に持っていた
メロンパンを見て顔をしかめる。

このメロンパンはとても美味しい。

毎日食べたいと思ってしまうくらいに。

私は甘い物が好きだ。

だけど隼人の事だから甘いメロンパンを食べ続ける
私の気持ちが分からないのだろう。

　獄「よく、そんな甘いパン食べ続けられるな・・・。」

　「・・・。」

私はその言葉に思わず口元が緩む。

やっぱり隼人は昔から変わらない。

　獄「！」

笑みをこぼす私を見て、隼人は少し驚いた表情になった。

まさか笑うとは思って居なかったのだろう。

　獄「A・・・今日も1人で食べるのか？」

　「・・・。」

隼人は私の頭を撫でながら話しかける。

ここ最近、隼人に出会う度に同じ事を聞かれる。

しかし、

私は隼人の誘いを断り続けている。

今日も、私は頷いた。