終わった書類 ページ20
雲「・・・彼女にはまだ仕事が残ってる。帰らせないよ。」
山「！」
「！」
僕がそう言うと２人とも驚いた表情になった。
彼女の座る机の上には彼女が引き受けた
書類が乗っている。
彼は僕のその言葉に机の上を見た。
山「そうか・・・じゃあ、仕方ねぇーな。」
「・・・。」
どうやら彼は僕の言葉を信じたらしい。
彼がそう言うと彼女は彼を見上げて
小さく頭を下げる。
山「また今度、一緒に帰ろうな。」
「・・・。」
雲「・・・。」
彼はそう言って彼女の頭を一撫ですると、
応接室から出て行った。
廊下を歩く彼の足音が遠ざかって行く。
「・・・。」
完全にその足音が聞こえなくなった時、
彼女はソファーから立ち上がると
僕の机の前までやって来た。
彼女は書類を抱えている。
雲「・・・それ、終わってるんだろ。」
「・・・。」
僕がそう言うと彼女は頷く。
そう、彼にはまだ仕事が残っていると言ったのだが
本当は終わっている事を僕は知っていた。
「・・・。」
彼女は僕の机に持ってる書類を積んだ。
その書類を見れば、全ての表にしっかりと
予算の金額が書き込まれていた。
軽い気持ちで彼女に仕事を任せてみたが
この量の書類を1人で完成させたのだ。
僕が思っていたより彼女は仕事ができるようだ。
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猫のこたつ(プロフ) - 優しいお言葉ありがとうございます！皆様にはご迷惑お掛けしまして、申し訳ないです… (2019年12月25日 6時) (
レス) id: e086e98a44 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ゆっくり安静にしてくださいな。お気を付けて (2019年12月24日 21時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年11月28日 10時
