1人 ページ17
転校初日からAは俺達から
離れてしまった。
そんなAを獄寺もツナも
皆が心配している。
俺はその事を知って欲しかった。
皆から心配されているAは
1人じゃないのだ。
どんな時でも俺達はAを迎え入れる。
そう分かってもらえれば授業に出てくれるように
なるのではないかと思った。
山「せっかくイタリアから日本に来たんだから仲良くしようぜ。俺、Aともっと仲良くなりたいのな。」
俺はそう言って笑うとAを見つめる。
そう、俺はAと仲良くしたいと思っている。
Aは声が出せないけれど、
それでも一緒に過ごせばきっと楽しい。
休み時間に屋上で皆そろってありきたりだけど、
トランプなんてできたらきっと最高だ。
ツナは表情で持ってるカードが分かりそうだし、
獄寺は眉間にシワを寄せながら手札を睨む。
俺は笑顔で手札を読ませないようにするだろう。
もし、その場にAがいたら。
Aはどんな顔をするんだろう。
俺は・・・Aの笑顔が見てみたかった。
「・・・。」
しかし、Aから反応は無い。
山「ずっと1人でいると寂しいだろ?でも、これからは俺達がAと一緒に居る。Aを1人にさせないからさ・・・な?」
「・・・・。」
俺がそこまで言うとAは俺の方を見上げる。
そして・・・
「・・・・・。」
山「・・・?」
Aは俺を見つめながら口を動かしていた・・・。
まるで何か話しているかのようだったが、
声が出ていないAの言葉を
俺は理解できなかった。
山「・・・。」
A・・・
なんで・・・。
俺を見つめるAの表情は、
俺が見たいと思って居る表情とは程遠く。
凄く辛そうな表情だった。
「ねぇ。何やってるの。」
山「!!」
その時。
聞き覚えのある声が部屋に響く。
振り返ると、そこには応接室の入口に立つ
雲雀の姿があった・・・・。
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猫のこたつ(プロフ) - 優しいお言葉ありがとうございます!皆様にはご迷惑お掛けしまして、申し訳ないです… (2019年12月25日 6時) (レス) id: e086e98a44 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ゆっくり安静にしてくださいな。お気を付けて (2019年12月24日 21時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫のこたつ | 作成日時:2019年11月28日 10時