雲が聴くのは月の歌 (ページ9)

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自己紹介ページ9

ツナ side

　山「俺、山本武。野球部に入ってんだ。よろしくな！」

屋上でお弁当を広げながら山本はAちゃんに
自己紹介をする。

Aちゃんは獄寺君の隣に座ると山本の紹介に頷いた。

だけどAちゃんは頷くだけで何も喋らない。
さっきも獄寺君が話しかけていたけど話す事は
無かった。

もしかして、獄寺君が言っていた難ありってこの事？

無口・・・いや、恥ずかしがり屋なのかな・・・？

俺は教室でずっと俯いていたAちゃんを
思い出しながらそんな事を考えていた。

　ツ「お、俺は沢田綱吉・・・ツナって呼んでくれていいから・・・。」

山本の次に俺も自己紹介をする。
するとAちゃんは目を少し見開いて驚いている。

俺、なんか変な事言った・・・？

そんな事を思っているとAちゃんは
獄寺君の方を見る。

　獄「あぁ、この方が次期ボンゴレファミリーのボス。十代目の沢田綱吉様だ。」

　ツ「ちょっ！？獄寺君っ！？変な説明止めてっ！？」

俺は獄寺君の話しを聞いて叫ぶ。

Aちゃんはマフィア関係無いんでしょーっ！？
そんな事話さないでー！？

　獄「大丈夫っすよ十代目。Aは十代目の事知ってますよ？会うのは初めてですけど、俺がよくAに十代目の話してたんで。」

　「・・・。」

　ツ「え、えぇ・・・。」

獄寺君の説明にAちゃんは頷いている。

俺はそれを見て複雑な心境になる。
俺はマフィアのボスになるつもりないのに、
俺の知らない所で外堀を埋められている気がする・・。