雲が聴くのは月の歌 (ページ13)

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説明ページ13

山本 side

俺達はAの出て行った屋上のドアを
黙って見つめていた。

　山「俺・・・何かやっちまったか・・・。」

俺はポツリと呟く。

思い出されるのは先程のAの姿。

Aはとても悲しい表情をしていた・・・。

　獄「クソっ・・・先に説明しとけば良かったぜ・・・。」

獄寺はそう言うと乱暴に床に座り込んだ。

　ツ「ど、どういう事？獄寺君・・・。」

ツナも先ほどの事が理解できないようで
獄寺に話しかける。

　獄「・・・昨日、十代目には少しお伝えしたんですが・・・Aが難ありって言う話、覚えてますか？」

　ツ「う、うん。何かあるんでしょ？」

ツナは獄寺の話を思い出しながら返事をする。

　獄「どこから説明したらいいのか分からないんですが・・・。」

獄寺はそう言うと腕を組んで考え込んでしまう。

あの頭の良い獄寺が考え込んでしまうのだ。
何かよっぽどの複雑な訳があるのだろう・・・。

俺達は獄寺の話の続きを黙って待つ。

　獄「Aは・・・声が出ないんです・・・。」

　ツ「えぇ！そうなの！？」

　山「・・・。」

獄寺の言葉に俺とツナは驚く。

Aは・・・声が出ない・・・。