#11 ページ11
少しポカンとしてしまった小森くんは、
ずーっと、私を見たまま。
「あ、あのー…？」
隼「あっ、えっと、あ、すみませんっ」
「いえ…」
隼「そんなこと聞かれたの初めてだったんで…笑」
「あっ、なんかすみません…」
隼「いやいや！全然平気です！俺、21です。今年で22になります」
「えっ…！？」
隼「えっ？」
嘘、てっきりこの子、前来た時からずっと20か成人してないかと思ってた…
人は見かけによらないって本当なんだね…
隼「もしかして老けて見えました？」
「いやいやっ！むしろその逆で…」
隼「まさかの10代に見えました？笑」
「はい…」
隼「たまに言われます、笑」
「前来た時からそう思ってました…笑」
隼「ほんとに！？そんな俺幼いかなぁ」
「私からしたら十分若いですよ、笑」
隼「お姉さん幾つですか？」
そこまで小森くんが言ったところで、待った、が入った。
そこには…
『隼、お前だけ聞くんはズルいやろ』
隼「龍友くん…笑」
前回来た時にも居たゴツイ人。
この人もバーテンなのかな…？
『…あ、申し遅れました。ここのバーテンの数原龍友です』
「数原、さん」
龍「苗字珍しくて呼ぶ人なかなか居らへんから下の名前で呼んでもらって構いません」
「龍友さん、？」
龍「おぉー、ええな」
上の名前だけでなくて下の名前も珍しいと思うのは私だけかな？
でも、なんだか見かけによらず良い人そう…
龍「この前来てくださってた方ですよね？」
「あ、はい…」
龍「亜嵐くんと仲良さそーに話してたからよく覚えてますわ、笑」
「そんな事は無かったんですけど…」
龍「ちなみにお幾つですか？」
隼「龍友くん、それ俺が聞いてたやつ…」
龍「え、そうだっけ」
仲睦まじそうなお二人を前にどうしたらいいか分からず、
固まってしまったんだけど…笑
龍「嘘ですよ、笑」
「えっ？」
龍「女性に年聞くとかそんな品の無いことしませんわ、笑」
「え…」
龍「ちなみに俺は25ですけどね」
ってことは私とそんなに変わらないんだ…
なんて思っちゃった。
けど、そう言おうか迷ってるうちにその話は流れてしまってた。
龍「ドリンク、この前ので宜しかったですか？」
「あ、えと…」
隼「ちなみに、本日のおすすめはキールです」
「あ、じゃあキールを」
龍「かしこまりました」
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作者名：なおりん♪ | 作成日時：2018年1月3日 2時
