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仲の良い参加者同士が多いからか、Chainsの練習室はいつも賑やかだ。休憩中の今も、メンバーのほとんどが部屋の中心に集まってふざけている。

普段は私もその輪の中に入るのだが、今日はそういう気分にはなれなかった。特に何があるという訳でもなく、本当に気分で。
まあ皆の楽しそうな顔でも見ていようかな、なんて考えながら壁に背中を預けて彼らの様子を眺めていれば、“A?”なんて言葉と共に視界に掌が映った。


ジュンソ「大丈夫?体調良くないの?」

「わ、ジュンソオッパ。大丈夫ですよ、今日は何となく見る側に回ってみただけです」

ジュンソ「それなら良かった。Aは1度やらかしたからね、ちゃんと監視しておかないと……」

「前回で学びましたよ〜……、もう無理はしません。(笑)」


そんな話をしながらさり気なく私の隣に腰を下ろすジュンソオッパは、ランクバトルの時から私の事をよく気にかけてくれていた。正確には私だけでなくメンバー全員に対してだが、特に私にはその傾向が強かった覚えがある。

もう4回リーダーをやっているだけあって、観察眼が凄いな、と思う。私だったら自分の他に14人も居る環境で1人くらい普段と様子の違う人が居ても、きっと気づけない。


ジュンソ「そういえばAって、キリングパートをやった事がないよね。挑戦してる所も見た事ない。何か拘りでもあるの?」

「私は中心に立つより、端から視線を集める方が好きなんです。……意欲的じゃない、と思いますか?」

ジュンソ「俺も他の皆も、そんな風には思わないよ」


オッパとはこうして真面目な話をする事が多い。年上かつ活動期間も長い彼の意見を聞く時間は、皆で騒いでいる時のように盛り上がったりはしないものの好きだった。

後に続く言葉はなんだろうと考えていれば、聞こえてきたのは“にしてもAは本当に面白いね”なんて意外な言葉で。





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作者名:皐月 | 作成日時:2025年9月3日 3時

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