検索窓
今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:176,953 hit

Episode 61 ページ11

神山side


神山「ハァ…ヒュッん…ハァ…」


息苦しさで目が覚めた。


どのくらい意識を失っていたのだろう…


濡れた服が体にくっつく感覚は気持ち悪く、冷えきった体は震えが止まらない。


背中は呼吸をするだけで、痛みが走る。


神山「ッ…」


その痛みを我慢して少しでも温まれるよう体を丸めた。


神山「ハァ…ハァ…さ…むい…ハァ…」


真っ暗な部屋に吐息のようなか細い声だけが響く。


誰もいない…


誰も来ない…


“ともは悪い子だもんな”


おとんの声が頭にこだまする。


神山「ハァハァッ…ごめん…なさい…悪い子で…ハァハァッ…」


カチャッ…


すると、ドアが開きおとんが現れた。


おとんは電気を点けて俺に近づく。


バシンっ


神山「ッ…」


近づいてきたおとんは思いっきり冷えた頬を叩くと、首に手をかけた。


ググッ…ギリギリッ…


おとんの指がゆっくりと首に喰い込んでいく。


神山「くっ…ハァッ…ヒュッ…」


父「お前は悪い子だ。


周りの奴らは皆、良い子のお前しか好きじゃない。


お前が良い子なら俺はずっと一緒に居てやる。


これからも覚えておけよ!!分かったかッ!」


おとんの怒鳴り声に恐怖心は更に膨れ上がる。


神山「ハァ…ハァッ」コクッ…


朦朧とする意識の中、残りの力で頷いた。


父「明日から頑張れよw」


その言葉と共に首を締めていた手から力が抜けた。


俺はそのまま再び気を失った。

Episode 62→←Episode 60



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (126 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
573人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - SO11:27さん» ありがとー!なんとか神ちゃん救出出来たねwここから本編長くするかしないかで迷ってるんだよねー新しい方のページでコメント待ってるねw (2018年10月7日 14時) (レス) id: 46680c480d (このIDを非表示/違反報告)
SO11:27 - 神さん» いや~………面白いね〜!!!神ちゃん… よかった……(涙) あ、そうや!スリーおめでとう♪今度からは、新しい方のページで話そ!!!更新頑張って♪♪ (2018年10月7日 1時) (レス) id: f664bd8cd7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - SO11:27さん» 土曜日のギリギリで更新しちゃった汗お待たせいたしましたww (2018年10月6日 23時) (レス) id: 46680c480d (このIDを非表示/違反報告)
SO11:27 - 神さん» 土曜日ね!!!りょ~かい!!楽しみにします!神ちゃんど~なっちゃうのかなぁ…… (2018年10月4日 0時) (レス) id: f664bd8cd7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みかりんりんさん» ご指摘ありがとうございます!結構うっかり屋なのでまた色々ミスすると思います汗これからも教えてください苦笑続き頑張りますw (2018年10月3日 23時) (レス) id: 46680c480d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年6月22日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。