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その一言で、Aの中の何かがとうとう崩れた。
違う、と。
そう言い返したかった。
こんなふうに思われるほどではないと。
振り向いたなど、そんな大それたことではないと。
けれど言葉になる前に、北斗がさらに静かに続ける。
「だから、どうか」
その目はもう、逃がさないと決めた人の目だった。
「Aさんの口から、その気持ちを聞かせてください」
Aの喉が詰まる。
言ってしまえば終わる。
いや、終わるのではない。
始まってしまう。
それが怖いのに、北斗のまなざしはあまりにもまっすぐで、もう誤魔化せなかった。
「……好き、です」
ほとんど囁きのような声だった。
それでも、北斗には確かに届いた。
「松村さんが、好きです」
言ってしまった瞬間、涙が溢れた。
恥ずかしい。
怖い。
でも、胸のどこかがようやくほどけた気もする。
北斗はしばらく何も言わなかった。
まるでその言葉を大事に胸へ落としているように。
やがて、ひどくやわらかい声で言う。
「……ありがとうございます」
その返しに、Aは泣き笑いのような顔になる。
「お礼を言うところでしょうか……」
「私には、そうなんです」
北斗はそう言って、少しだけ目元を緩めた。
その表情を見た瞬間、Aは思った。
ああ、この人を好きになってしまったのだと。
もう、自分でも誤魔化せないほどに。
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mauri(プロフ) - (^-^)さん» コメントすごく嬉しいです、!こちらこそお付き合い頂けて本当に有り難いです、!後日譚でもキュンキュン用意してますので、是非よろしくお願いいたします! (3月22日 1時) (
レス) id: 29c379210f (このIDを非表示/違反報告)
(^-^) - とても楽しく読まさせて頂きました。心温まるストーリーとお言葉に、キュンキュンさせられました。続篇とても嬉しいです。これからも楽しみにお待ちしております。 (3月22日 1時) (
レス) @page50 id: 0f3b89c895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mauri | 作成日時:2026年3月14日 23時


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