薄桜鬼SSL〜君を振り向かせるための3つの愛情表現〜

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そこには藤堂が立っていた



A「……え？…と、藤堂…？」




平助「…いたっ！」



無くしたオモチャを見つけた子供のような無邪気な目を輝かせながら、

こっちに駆け寄ってくる藤堂



あたしは口をポカンと開けながら藤堂を見た



え？


幻覚？



だって今日は体育祭…



え？


え？



ん( ´・ω )？



平助「A！…って…大丈夫か？おーいAー」



A「…え？…藤堂？…え？」



意味がわからない


え？


A「…あぁ、幻覚か。昨日あんま寝れなかったからな。よし、寝るか」



平助「ちょっ、待て待て。俺だ藤堂」




A「いや、オレオレ詐欺には乗りません」←


ガバッと布団をかぶる




平助「おいっ」


布団を引き剥がされる




A「…マジで藤堂？」


平助「…うん。まじ」




え、





A「だって今日体育祭…」


平助「…抜けて来た」


はぁ！？


A「なんでだよ、早く学校戻れって」


今からなら、まだ間に合う！
さぁ戻るのだ少年よ！←


平助「いや、無理。」



いや、無理ってないだろ



A「おま、体育祭だぞ今日」

平助「あぁ」



A「あれ？今日体育祭だよな」←

平助「あぁ」






A「な、なんでだよ！楽しみにしてたじゃん藤堂！

早く戻って体育祭参加して来い！
今なら間に合うから！」


あたしの事は良いから



平助「…だって…さ」


藤堂は俯き眉間にシワをよせた






平助「無性に…お前に会いたくなった…から」

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