この世界は不条理で。52 ページ6
目を開けたそこは、地獄ではなく
弔「…起きたか」
A「……ここ、私の部屋なんだけど」
弔「知ってる」
少しだけ…
そう思って、弔に抱き着いた
弔「………どうした、いきなり」
A「傷の具合は…?」
弔「治ってきてる」
A「なら、よかった…」
薄く開けていた目を完全に閉じた
弔は何も言わず、ただただジッとしていてくれた
?「あのぉ〜、いちゃいちゃしている所悪いんですけど…
黒霧さん、呼んでますよ?」
A「『今、行く』って、黒霧に言っといて
トガちゃん」
渡我被身子。
呼び方は、『トガちゃん』
ちょっと前に義爛さんが『問題児』と共に連れてきたのだ
部屋から消えたトガちゃんを確認して、弔の頬に接吻をした
唖然としている弔に、『ただの気まぐれ』と言って立ち上がった
……しっかりしないとな
と、思う反面
トガちゃんに見られたのが少し恥ずかしかったり…
A「そーだ、弔…
サラシ、巻くの手伝って」
弔「……根は可愛いのに、女子力なさすぎだろ」
A「もうさ、その茶番止めよ……」
上着を脱いで、弔にサラシを巻いてもらう
弔「おい、しっかり立て」
A「んー…」
暫くすると、『巻き終わったぞ』と声をかけてきた
A「あー…」
弔「…次はなんだ」
A「先にご飯食べてて
すぐに行くから」
そう言うと、弔はこっちをじっと見てきてこの部屋から出て行った
そして、僕は椅子に向き合い机の中から便箋を探し出した
真っ白のシンプルな便箋を目の前に、近くにあった万年筆で黒く染めていった
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月19日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹@ねむちん(プロフ) - 漬け抹茶さん» コメントありがとうございます!少し読みやすさなど気にしていたので、意見が聞けて嬉しかったです。これからも、この小説をよろしくお願いします!!! (2018年8月13日 21時) (レス) id: a7834a998d (このIDを非表示/違反報告)
漬け抹茶(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです!更新楽しみにしてます! (2018年8月13日 19時) (レス) id: 64a5f6a1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:松城美樹 | 作者ホームページ:https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時:2018年8月4日 22時