この世界は不条理で。75 ページ32
その一言に誰もが黙った。
A「僕は僕自身の意志で生きている
だから、敵という立場に居るんだ
誰も、ここにいる奴はわからない」
轟「母さんがお前に…」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿『会いたいって言ってたぞ』
その一言に、『あ、そう』と聞き流した
僕は、母親を助けることもできなかった弱虫で
力のない無力な出来損ない…
A「僕は、憎悪を力にしてヒーローを潰していく
…勿論、それを止めたいんだものさ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿いずれ、勝負することになる
そうなったら、とことん遊んであげるから
まぁ、基本的にエンデヴァーしか興味ないけど」
轟「確かに、親父に怒りを覚えるのはわかる！！！
だけど！！！！！」
A「これ以上、嘘に嘘を塗り固めて楽しいか！？」
怒鳴った瞬間、外で鳴いていた鳥が一気に静まり空へと羽ばたく
A「お前は、あの時『助けてくれる』って言った！
なのに、自分だけで精一杯だったじゃんか！！！
助けてくれないで、僕はボロボロになった！
……嘘つきだろ、お前
僕に手を差し伸べてくれなかった
お前は所詮、自分で手一杯のくせに他の人を助けようなんざ
ちゃんちゃら可笑しい話だろ！？
近くにいた僕でさえ、手を差し伸べることができない奴が
ヒーローに慣れる訳ないだろ？
…ましてや、爆豪勝己クンを助けることはできない」
轟「俺は！！！
悪かったって思っている
俺は確かに、口から出まかせ吐いているだけかもしれない
…だが、次はちゃんと＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
A「その確証は何処にある」
睨むと一瞬にして一歩下がった
A「それが、答えだろ
轟焦凍
お前は、僕を助けることさえできなければ
爆豪勝己を助けることはできない
所詮、ホラ吹きしかできない出来損ないだ」
窓を開けると、勢いよく風が入って来る
A「もう、僕は迷わない
…僕は、もうそっちには戻れない
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿戻る気もない」
窓から飛び降り、自分がいたその場所を見ると轟焦凍はこっちを見て身を乗り出してこっちに手を伸ばしていた
轟「戻って来い！！！
今なら、間に合う！！！！！」
A「……『間に合う』って、何」
そう呟いて、後ろを振り返らずただただ病院を後にした
電車をまた、乗り継いで拠点へと帰ろうと足を速めた
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月19日 19時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹＠ねむちん(プロフ) - 漬け抹茶さん» コメントありがとうございます!少し読みやすさなど気にしていたので、意見が聞けて嬉しかったです。これからも、この小説をよろしくお願いします!!! (2018年8月13日 21時) (レス) id: a7834a998d (このIDを非表示/違反報告)
漬け抹茶(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです！更新楽しみにしてます！ (2018年8月13日 19時) (レス) id: 64a5f6a1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2018年8月4日 22時
