【MHA】君が好きだから。[袴田維] (ページ5)

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ブリザーブドフラワー:参ページ5

相澤「お待たせいたしました、Aさん」

そう言われ『別に待ってないよ』と答えると、

『俺だったら、非合理すぎて帰ります』と言った

相変わらず、『合理的主義者』だなぁ…

そう思いながら、他愛もない話を続ける

A「今年の除籍人数は？」

相澤「…今回は誰一人もしていません」

A「だよねー…

でも、何で除籍処分にしたりするの？

折角、ヒーローになりたくて受験しているのに……」

相澤「よく、そんなことが言えますね」

思わず『え…』と呟いた

相澤「貴女が体育祭の時に言ったんですよ？

別のクラスの生徒に向かって…

『ヒーロー、目指さない方が良い』って」

…全く覚えていない

記憶媒体くそだね、うん((

相澤「…そんな貴女に憧れたんです」

A「まったくお手本にならん先輩で申し訳ないよ」

相澤「それ、俺が決めることです」

A「ごもっとも…」

何故か、体育祭で戦い方を見て

３年の教室まで来たほど、私に興味を持ったらしい

あの時私は、自分の個性に未だに自信を持っていなかった頃だ

『水』を出現させて、動かす速さは遅く、変形も少ししかできなかった

だからこそ、個性は使わない戦い方を二回目の体育祭を終わってから考え、

作戦を練り始めた

相澤「『ヒーローは一芸だけじゃ務まらない』…

先輩の言葉です」

A「………よく覚えているね

まあ、消太の個性が個性だからね」

消太の個性『抹消』は、体の一部さえ肉眼で見てしまえば、

その他人の個性を消すことができる

…異形型とかは別の話だけど

一般的に攻撃系の個性の人たちが、ヒーローになっている現代社会

サポート系の人がヒーローになるのは、本当に珍しいこととなっている

A「日頃の活躍、噂では耳にしているよ」

相澤「先輩は毎度、テレビに出ていますよね」

A「放火魔とか、事故とかで出動要請来るんだもの…

放火魔は、未だに捕まえられてないし……」

相澤「捜査は難航、ですか…」

A「まあ、そのうち捕まるでしょ」

『そうですね』と返され、促されるままにモニターを見た