第2話 ページ2
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本日の稼ぎ場所は、ドーナツ店
自分の好きなドーナツを2点をトレイに取っては、
レジ前でミルクも注文し、
金額分の金銭をカルトンへと乗せた
にこやかに笑いかけてくる目の前の男性店員を見て、
正直、気持ち悪くて反吐が出そうだった…
″あの、良かったら″と声を掛けられたものの、
すぐさま、″結構です″と言っては、
店の奥の端の席へと座った
少しの間、目を瞑り、
呼吸を浅くしては、
全神経を集中させる
…そんな中、
入店音が鳴り響いた
そして、確信をしたのだ
____妙に張り付いた視線が彼らという事に
少なからず、僕自身の頭の中では、
″彼らが今日1番目のお客かもしれない″と
無作為に弾き出したものの、
よくよく考えてみれば、
ほぼほぼの確率で″有り得ない″と
考えを否定した
僕の営業には、ルールがある
1.基本、後払い制
(※オプションはその場支払い必須)
(※学生はその場支払いのみ)
2.一週間以内に振込完遂必須
3.タイマンでのみ
4.他人に情報漏洩(僕に関する)は御法度
5.営業時間外の声掛け禁止
etc……
ルールの″3″が明らかに引っかかる
…それに、今日に限っては、
常連さんの相手である
グラサンをかけた奴も、前髪が変な奴も、
見たこともなければ、
手元の記録にも載っていない
見たことがあれば、すぐに思い出す
何せ、変な奴らだから
…じゃあ、どうして奴らは僕を尾行した?
常連さんのみである、今日の仕事
なのに、まるで僕を知っているかのように、
尾行した変な奴ら_________
A「…んー、意味わからんなァ」
その言葉は、
店内に流れていた音楽に中和された
色々と脳内で考えを弾き出しては、
次々と消滅していく
正直、考えること自体が、
めんどくさく思えてきた
先ほど、購入したドーナツを1口大にして、
口の中に放り込む
グラスに入った真っ白いミルクと氷を
ストローで回しては、音を鳴らす
そして、1口身体へと流し込んだ
変な奴らは、見たところ学生あたり…
タメか、それ以上ってところ
歳は、近いとは思う
………学生に狙われる理由?
検討も付かない
それに、疚しいことをしている訳じゃない
自分が生きる為の資金稼ぎをしているだけ
自分の力を有意義に使って何が悪い
「あの、″ミライ″さん…ですよね?」
A「___嗚呼、お久しぶりです
こんにちは、″ミライ″です」
今日もまた1日、
________″勘だけ″の営業が始まる
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乙女パンだちゃん(プロフ) - おもしろいですね!続きが楽しみです。更新頑張ってくださいっ (2022年1月24日 16時) (レス) @page17 id: ca5fe3dbdc (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹(プロフ) - プスメラウィッチさん» 先程のレスの続きではありますが、五条がオチにせよ、他のキャラがオチにせよ、面白くぶっ飛んだものにしたいと考えていますので、良かったらこのまま引き続きご愛読頂ければと思います。 (2021年5月14日 12時) (レス) id: 0f631438f7 (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメント、並びに応援ありがとうございます。申し訳ございませんが、オチについては、公表は控えさせていただくのと、リクエストは今は受け付けておりませんので、対応することができません。 (2021年5月14日 12時) (レス) id: 0f631438f7 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月10日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:松城美樹 | 作者ホームページ:https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時:2021年1月1日 0時