【MHA】価値観の相違は必然的で (ページ12)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,676 hit

人生という道とは。11 ページ12

多少な面影でありながらも、口走る

水樹「……藍」

藍「こんなところで会うなんて、奇遇だね」

水樹「…うん、奇遇かもね」

『何で、そっち側(ヴィラン)にいるの』

そう問いかけることができない

…何となく、本能的に聞かない方が良い気がした

脳内で最悪な場合を予想した

藍は、優しい

私だから知っている

相澤「清札ｯ、そいつから離れろ」

今にも捕縛武器を使いそうな先生

思わず、藍を庇うように間に入った

水樹「先生、待ってください

話せばわかる子だから、この子

お願いだから、待って

ちゃんと、話も聞くつもりだし…」

相澤「…敵の『個性』で操られたりしていたら、どうするつもりだ」

水樹「藍はそんなことをやられるほどの馬鹿じゃない」

藍「そうそう、馬鹿じゃない」

水樹「藍も…

ちゃんと話してくれるよね……？」

藍「逆に聞きたいんだけどさ、何でそっち(ヒーロー)側にいるの？」

水樹「だって、カッコいいじゃんか…

活躍したいじゃんか……

こんな個性で、活躍できるとは思わないけどさ

『無理』って言われるほど、やりたくなるじゃんか」

昔から、『ヒーローになりたい』と言う度に

他人は口を揃えて言った

『お前の個性で、何ができる』と

私の性格は他人より特殊だと思う

『無理』と言われれば、やり遂げたくなる

だからと言って＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

水樹「何で、お前がそっちに居るんだよ…」

きっと顔面偏差値がクッソ下がったと思う((

何で、今まで気にしてあげられなかったんだろう

自分に対する怒りと藍に対する申し訳なさによって、自然と目が熱くなった