この世界は不条理で。88＊弔side ページ6
色々な情報が俺たちの元に降り注いだ
捕まって、タルタロスに送られた
だの
車との接触で、病院に搬送された
だの
ヒーローに捕まって、尋問されている
だの…
どれも一応、現実味のある話だが
ニュースがニュースだった
でも、Aは俺に言った
………
『マスコミは所詮、視聴率がとりたいだけ』
『だから、ニュースとかのマスコミ関係は基本信用しないんだよね』
『何事も疑いかけて、本当かどうかは置いといて一応頭の片隅に置いておく』
『色々な情報が頭に溜まっていくけどそれに色々な予測を紡ぎ合わせて』
『作戦を練るんだよね』
『…一番、良いのは』
『自分の目で見ること』
『その方が、一番信用できるじゃん？』
『目の前で見た情報が正しいんだもの』
『………ま、僕が
………
だから、一番容易に調べることのできる病院を各々俺たちは調べた
緊急搬送されたのは、○○病院
さらに調べると、106号室だった
日中は、下手したらヒーローがいるかもしれない
そう考え、決行は夜となった
トガや荼毘が
『行く』
と言ったが、うるさくしても問題が起きる
ただ、確認するだけだ
だから、必要ないと判断して置いてきた
…きっと、Aはそんな考えを俺よりも時間をかけないで判断することだろう
そして、夜となった
『居てもいなくても連絡を寄越せ』というトガを適当にあしらい、
黒霧にワープゲートを出させ、106号室へと侵入した
入ったと同時に、ベッドの軋む音が微かになった
起きている
身バレしている俺を見れば、誰もが警察に
ヒーローに連絡することだろう
…だが、確認せざるを得なかった
数日帰ってこないAを心配しない彼氏はいない
寧ろ、何も言わないで出て行かれたら
トガとかたくさんメールを送ることだろう
……俺もだが
一歩、また一歩と足を進めた
今日はやけに月が青く暗闇を照らしていた
カーテンの奥へと足を進めると、
見慣れた顔に思わず息をするのを忘れた
弔「………A」
名前を呼ぶと驚いたように目を見開いた
そして、俺に言った
A「貴方、誰ですか」
鈍器で殴られた気分だった
…普通なら、殴られる前に掴んでボロボロにするけど
黒霧が耳打ちをしてきた
『もしや、記憶喪失では＿＿＿＿＿』と
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 500人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ヒロアカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冷燈（れいひ） - 色々ミスりました。改めて、とても面白かったです (2021年12月21日 22時) (
レス) @page16 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - なんでもないです (2021年12月21日 21時) (レス) id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - 神作品だと思いました。ただ、誰サイドとか、書いたほうがわかりやすいと思います。燈矢（荼毘）とはやくかかわせた (2021年12月21日 21時) (レス) @page23 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ - すごく面白い！この作品大好きです！応援してます！更新待ってます！ (2020年7月11日 12時) (レス) id: 9abb99f391 (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹(プロフ) - ゆくさん» ｱｱｱｱｱｱ、コメントありがとうございます！近々、また更新する予定なので、楽しみに心待ちしていただけるとありがたいです！ (2020年1月26日 22時) (レス) id: 47911afd1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2019年2月2日 14時
