7話 白 ページ13
Aside
「いや、なんでもない。」
そう言ったかほちゃんの声は、どこか泣いているようにも聞こえた。
しかし数秒後に、狂ったように笑い出す。
ふと、涼しいと思っていた春の風がひやりと冷たく感じた。
思わず腕を摩る。
諦めたかのように自嘲気味に笑うかほちゃんは、ふと笑いを止め、すっと真顔になる
差し込む光に照らされた仮面も嘘も演技もないその顔は息をのむほど綺麗だった。
かほ「そうだよ。僕は君たちと仲良しこよしをするつもりはない。
もう人を信じるのはやめたからね。
それより。Aはなんで僕に話しかけたの?僕が
善意?かわいそうって思ったから?ただ友達になりたかったから?それとも自分のステータスにしたかった?」
ズキっと頭が痛くなる。
なんだ。偏頭痛かな。
しかし特には気にせずに、思ったままを答える。
「そりゃあ、同室の子だもん。これから3年間は一緒にいるし、好奇心も湧くでしょ?」
「……つまり、同室の奴が俺じゃなくても、話しかけた、と。」
少し寂しそうに聞こえるが、本心で答える。
「まあ、そうだよ。でもこうして問い詰めているのは、かほちゃんが面白そうな子だったから。」
「くっくっくっく...あぁっはっはっはっは!」
またもや狂ったように笑い出す。
今度は、何かを馬鹿にするように笑っている。
なんだ。なにが起きた。なにか選択を間違えた?それを言うなら最初から間違えてる感はあるけども。
「やー、計算では今頃クラスに戻ってるんだけどねぇ。予想外すぎるよ。
.......そんな君たちにプレゼント。とある昔話をしてあげる。
授業はサボることになるけど..まぁいいよね!」
ふゆがピクッとしたが我慢したみたい。
みんな聞く体制をとる
.
.
かほ「これはどこにでもいる、平凡な。でも少しだけ変な女の子のお話。」
そうしてかほは話し出した。
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松野かほ(プロフ) - 暇人。さん» かほ、ふゆ編ですから今…wこれが終わった後夢ちゃん、空編に入りますねっ!ドヤァ← (2019年1月17日 20時) (レス) id: 45fd1e6358 (このIDを非表示/違反報告)
暇人。 - アンチってわけじゃないんですけど…かほちゃんがこのお話の中心なんですかね、夢主ちゃんがそこまででて居ないような… (2019年1月17日 17時) (レス) id: feb7c5f816 (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - 麗さん» 本当にありがとうコメント…そんなとこも好きです(え?) (2018年12月31日 21時) (レス) id: 45fd1e6358 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 今までコメントしてなかったけど気持ちを押さえきれなくなった…好きです(唐突) (2018年12月31日 21時) (レス) id: e247ad04ea (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - マキ*[zm.syp.tn.推し][そらなー.坂田家]さん» お、おぉ………ありがとう(?)コメントもありがとうm(_ _)m (2018年12月31日 17時) (レス) id: 45fd1e6358 (このIDを非表示/違反報告)
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