▼おたんじょーび▽ ページ43
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「…。えっとね。おそ松くんらしいキーホルダーなんだけど。」
「おぉ!?赤、赤?」
「うっん。かっこいい赤色。」
顔の前で、プレゼントのキーホルダーの形を指でつくっておそ松くんに見せると
おそ松くんは、いっそう顔を近づけた。
口許をつむって、少し後ろへと後ずさりしてしまって、
距離はさっきと同じ距離へと戻してしまったけど。
胸のときめきは止まないまま。
ずっと、小刻みに鼓動を打っている。
「…やだなー。ったく。」
「え…?」
おそ松くんは、急に目元をすっと細めて
さっきのような太陽みたいな業々とした爽やかな笑みではなく
数倍大人びた笑みで、前へと屈んだ。
私の包みを口許を隠すように…____
そう思う暇もなく、
「んぅっ!!」
「…。」
私の唇を彼にすんなりと奪われてしまった。
あれ。人の体温ってこんなに温かかったけ?
触れた事の無い唇の感触 生暖かい温度。
おそ松くんだからだろうか、すべてが愛しく感じてしまう。
「はぁっ…!」
数秒で、唇は離されたけど
私の心臓は限界のパラメータを越えていて、
止まりそうな勢いで今までよりもはやく身体中を駆け巡っていく。
放心状態のまま、私は口許を両手で押さえて
おそ松くんを必死に凝視した。
「うん。ありがたく貰っとくわ。これからもよろしくな。」
べっと舌を出して、妖美に笑うおそ松くんの表情にはどこか幼さが残っていた。
「あっ。さっきのは。みんなには秘密な、お前だけだから。」
人差し指を口許に添えて、ぱちんっとなれたようにウインクする彼は
言うまでもなく、男の子だった。
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彼に近づくには、私にはまだあまりにも無防備だったのかも知れない。
もう、心臓が高鳴り過ぎて破裂してしまいそうだ。
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もう、死んでもいいです。
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#本編とは全く関係ございません。
#雰囲気で設定はお任せします。
#六つ子、誕生日おめでとー!!
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MERORON - うへあさん» ご指摘ありがとうございます。脱字が多くて…。修正いたしました。 (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - どりーさん» レス遅くてごめんなさい!そろそろ頑張って、完結させようと思っています。最後までよろしくお願いします! (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
うへあ - 16は、関節キスじゃなくて間接キスだと思います (2018年12月3日 21時) (レス) id: d83e57132d (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - あぁぁああ!!!コレ神作過ぎませんか!?キュンキュンが止まらないです!!! (2018年7月10日 19時) (レス) id: f196981f30 (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - おそ松がーるさん» いやいや、こちらこそ!お召し上がりありがとうございます( ̄ー ̄ゞ−☆ (2018年5月15日 14時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MERORON | 作成日時:2018年3月13日 21時