いちごオレにビターをかけて…【松野おそ松】

いちごオレ27 ページ28

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翌日、学校に行く。

遅くも早くもない、時刻に教室へ入って

自分の席についた。


各自自由に話していて、

女子は数人で輪を、男子はゲームをしていた。


男子がワイワイと朝だと言うのに盛り上がっているなか、

煩くなったのか、女子が私の近くに非難してくる。


短いスカートに、少し染まっている髪の毛。

不良の分類に入るのか、クラスの中でイケイケな女の子である。


「昨日のニュース見たぁ？」



「あの、映画監督の作品、うち、大ファンなんだよね。


おそ松くんと一緒なんて、絶対よくなるって！」


「主題歌って、F6でしょ？間違いなく有名になるって！」


きゃー と、歓声を漏らす女子たち。

どうやら、おそ松くんが出演するドラマの話をしているらしい。

おそ松くんの話とは、乗りたい所である。


でも、話し掛けた所で、グループの中はコロコロと話題が変わっていくし

すぐにおいてけぼりにされるのは、薄々分かっている。


その時にグループを離脱すると、結構自分でも虚しくなる。


私ってば、クラスの中では、これくらいのモチベーションなんだって。


はぁ…と、ため息をつくと、グループのリーダー格の子がこっちを見て

少しムッとし違う場所へグループを連れていってしまった。


きっと、私がため息をついた事で、迷惑だと捉えたらしく

嫌味だと勘違いしたらしい。


遠くから私の名前が出されているのに気がついて


気分が降下する。


やっぱり、怖いや。キラキラ光っている人って。


ははっと乾いた笑みを自分に向かって溢し、そそくさと教材を机に押し込んだ。


そう思えば今日、日課のおそ松くんの靴箱を覗くの忘れちゃった。


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