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いちごオレ19 ページ20

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「おそ松く…さん。ほんとにごめんなさい。」


「あっ…。何で、おま……。もう良いから、頭挙げんなよ」


おそ松くんが部屋を出ていった直後、私はカーペットの上で正座をして

リビングのドアの方向へ、頭を下げていた。

土下座まではいかないが45度くらい。


おそ松くんは着替え終わり、リビングのドアを開け

部屋に一歩も踏み入れず、困ったしかめっ面をして頭をかいた。


おそ松くんにお許しを貰ったのだが、俳優の体に傷をつけるなんて

人生2回分ほどの不覚。

自分でも満足出来なかった。


「ホントに、…ごめんなさい…」


「わかったてば!…いいから、頭挙げんなって!!」


「後、台本ありがとうございました。」


「…あぁ…。台本。」


私は、頭をあげて、行っておこうと思ったお礼を言ってまた頭を下げる。

「別にいいよ。」と普段の顔で言いそうな、おそ松くんだが

意外にも返ってきた返事が途切れ途切れな曖昧の返事で、

無意識に気になり、頭をあげておそ松くんの顔を伺った。

おそ松くんは、目を横のクローゼットにやして

鼻の下を人指し指で、慣れた手つきで擦った。


「まぁーな。結構さがしだすの苦労したけど。」


だろうと思いました。

私は、持参したトートバックをゴソゴソといじり

トートバックの中に入っていたココアを

胸の前で構えておそ松くんに差し出す。


「?なに?水筒…」


「はい!…あの…お礼と言うか…差し入れと言うか…


ココアなんですけど。」


缶ココアよりも、苦味と舌触りがすっきりとした

ちょっとお高い値段のココアの粉を自分流にアレンジしたもの。


私と同じ舌であれば気に入るとは思うけど。


「オレ、ココア好きなんだよね。知ってたの?」


「…ファン…ですし。」


おそ松くんは正座をしている私の目の前で、腰を下ろして胡座を組む。

目線はさっきよりも低くなったけど、背が高いからか

私はおそ松くんを少し見上げる形になった。


おそ松くんは、手ぐらいの大きさの私の水筒を手に取ると

蓋を開ける。


「朝だし、重たくないな。」


ココアの香りを楽しんだ後に、ココアをくいっと飲んだ。


「…!!うまっ…」


「…!」


ココアを飲むとおそ松くんは、パァッと顔色が明るくなった。

少し口角も上がっている、。

おおおそ松くんの、笑顔生で始めてみた。


銃弾を心臓に撃ち込まれた見たいに、バクバクとなる。


「彼女にしては、よくできてんじゃん」


.

ココア好きは公式ではないです。

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設定タグ:おそ松さん , 松野おそ松 , 学生松   
作品ジャンル:恋愛
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MERORON - うへあさん» ご指摘ありがとうございます。脱字が多くて…。修正いたしました。 (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - どりーさん» レス遅くてごめんなさい!そろそろ頑張って、完結させようと思っています。最後までよろしくお願いします! (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
うへあ - 16は、関節キスじゃなくて間接キスだと思います (2018年12月3日 21時) (レス) id: d83e57132d (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - あぁぁああ!!!コレ神作過ぎませんか!?キュンキュンが止まらないです!!! (2018年7月10日 19時) (レス) id: f196981f30 (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - おそ松がーるさん» いやいや、こちらこそ!お召し上がりありがとうございます( ̄ー ̄ゞ−☆ (2018年5月15日 14時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MERORON | 作成日時:2018年3月13日 21時

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