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いちごオレ11 ページ12

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思わず歓声が上がる。

最上階を見上げようとすると、高すぎて首が痛くなる。

外見も煤汚れなんてついていなくて、

新しく出来たタワーマンションだと分かる。

高級ホテルのロビーのような、玄関を通り過ぎて

厳重に隔離されているドアの前に来た。

おそ松くんは、厳重なドアの横にあるロックをパスワードを打って外すと

ガチャといかにも人工的な音がして、ドアが自動的に開いた。


着いてきてと言わんばかりに、視線で合図をする。

チラッと私の方を見て、ドアの先を見て、

ロビーに入った。


スゴいスゴい…

そんな言葉しか出てこない。一気にセレブになった気がする。


アンティークなランプが、小さなデスクにことんっと置いてあって

ランプの優しい光が、暖かくロビーを照らしている。

左右には、アンティークなランプにあった

骨組みの木のソファ。と机。

雑誌が綺麗に並べてあって、整備も万全らしい。


こんな所、入ったこともないから、

キョロキョロと視線が色々な所へと移ってしまう。


赤いカーペットがひいてあって、おそ松くんは堂々とカーペットを踏むが

なんだか勿体なくて踏めない私。

だって、ものすごく綺麗なんだもん。

どうこう思ってゆっくりと進んでいると、おそ松くんがエレベーターの所まで

進んでいた。


「ちょっと、おせーんだから。早く来いよ。」


エレベーターはまだ来ていなくて扉が閉まったままおそ松くんは

その前で仁王立ちをする。

眉の先はつり上がっていた。

目付きも鋭くて口も何か言いたげ。

うわ…怒らせちゃった…!!

今日は頑張ろうと決めていたのに……

罪悪感でいっぱいになって、謝りながら駆け足でおそ松くんの元へ行く。

今日は頑張ってスカートを履いたから、走りにくい…

だからと言って、特別転ぶ訳でもなく、無事におそ松くんの元へつけた。

少し隙間を開けておそ松くんの隣に立つ。


「すいません…」


私は、ちゃんともう一回謝ろうと思い、

その言葉を口にする。後半はだんだんと声が小さくなってしまった。

この状況は、日本人のひとつの特徴である。


その答えにおそ松くんは反応してくれなくて、

また訪れる静寂。

室内だからだろうか、やけに静かだ。


エレベーターが来るまでの間がものすごく長い気がする。

長い気しかしなかった。


.



これって、ちゃんと役作りになってるの…?

やっぱり私がのろまだからかな…


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設定タグ:おそ松さん , 松野おそ松 , 学生松   
作品ジャンル:恋愛
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MERORON - うへあさん» ご指摘ありがとうございます。脱字が多くて…。修正いたしました。 (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - どりーさん» レス遅くてごめんなさい!そろそろ頑張って、完結させようと思っています。最後までよろしくお願いします! (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
うへあ - 16は、関節キスじゃなくて間接キスだと思います (2018年12月3日 21時) (レス) id: d83e57132d (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - あぁぁああ!!!コレ神作過ぎませんか!?キュンキュンが止まらないです!!! (2018年7月10日 19時) (レス) id: f196981f30 (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - おそ松がーるさん» いやいや、こちらこそ!お召し上がりありがとうございます( ̄ー ̄ゞ−☆ (2018年5月15日 14時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MERORON | 作成日時:2018年3月13日 21時

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