いちごオレにビターをかけて…【松野おそ松】

いちごオレ1 ページ2

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私の朝の日課は、山ほどある雑誌を一つ一つ読むということ。

雑誌といっても、お目当ては最近人気爆発中

演技派俳優の、松野おそ松くんだ。


毎月発行される、おそ松くんが表紙の雑誌すべて

私は買い占めている、

グッズもすべて…までは行かないけれども

映画やドラマ。出演した作品はすべて見尽くした。

無論、今度始まるドラマも見るつもりだ、

同じ年でも、ここまで格差がある私とおそ松くんだが、

妬ましいなんて、気持ちは一切なくて

ただただ、一人のファンとして彼を尊敬している。


私は運の良いことに、おそ松くんと同じ学校でしかも同学年。


入学した当時は、一回は話してみたいと思っていたが

おそ松くんのお仕事は大忙し、

昼には来ないでほとんど毎日定期通いと聞いた。


俳優さんは大変だ。体調崩さないといいけど。


食パンを無理矢理口の中に突っ込んで

私は身仕度を済ませて、家を飛び出す。

私は電車通学。

駅は徒歩で行けるほどの近さなので、自転車は使わない。


行く途中、大きなデジタル広告を見ると


おそ松くん。おそ松くん。


おそ松くん、ばかりだ。


夢はハリウッド進出。


私だと、夢の夢の夢のまた夢の夢。


おそ松くんが無事ハリウッドに進出したのを見届けないとなぁ…


私はそう思って、駅のホームへと足を速めた。


電車の広告でも、おそ松くん発見しちゃった。


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