金髪少女【まふまふ】

店員さん？２ ページ3

　 「まふまふ？ちゃんと聞いてる？」






　 「ん？何がですか？」





　 「やっぱ聞いてなかった！人の話はよく聞けって言ってるじゃん。」





　 「ご、ごめんなさい。」








　 だって、なぜかあの子が僕の頭の中で出てきて邪魔してくるんだもん。






　 「もう、誰のことを考えてるんだか。」








　 今はそらるさんと二人で作業をしているところだ。




　 「この曲調はどうですか？」






　 「悪くはないけど、今回のコンセプトにあんま合ってないよなー。



　 もうちょっとしんみりする感じで構成すれば？」






　 「そうしてみますね。」








　 そして、最近曲作りが上手くいかない。






　 どうしたものか。前までだったら、スムーズにいく曲作りだったのに、、、、






　 「なんか調子悪くない？休む？」






　 そらるさんが気を遣ってくれたのか、休憩しようといってくれる。





　 なんか悪いな。







　 「大丈夫ですよ！さ、少しハイペースでやんないと、深夜になっちゃいますよ！」




　 「あ、その前に僕、ちょっとコンビニ行って、なんか買ってきますね。」







　 「ありがと。俺、なんでもいいから。」









　 なんか無性に君に会いたくなってきた。





　 少し早歩きしながら、君の事を考える。どうしてだろう、こんなにも気になってしまうのは。






　 ふと、頭をよぎった感情に蓋をした。









　 コンビニ。






　 「いらっしゃいませー！、、、、、あ！まふさん！」





　 「どうも。」









　 僕には、君という名の『エキス』が無いと、どうにもやっていけないらしい。



　

店員さん？３→←店員さん？１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す