店員さん?11 ページ12
すると、ポツリポツリと話し始める君。
「実は、この金髪にも訳があって、」
「訳?」
「はい。私のこの髪、
親に勝手に染められたんです。」
「え、、、、?」
「私が寝てるときに自分の娘を可愛くしたいからって。
これで学校に行ったときはクラスのみんなから引かれて避けられたり、
もちろん先生にはこれまでには無いくらい、叱られました。」
「だから、大っ嫌いなんです、金髪。」
正直、僕は言葉を失った。
「でも、そこから救ってくれたのが志麻兄で。
本当に苦しかったんですけど、今はすっごく幸せなんです、私。」
こんな雰囲気にも似合わず志麻君に黒い感情を抱く僕は君中毒だなぁ。
「そうだったんだ、、、」
「別に引いてもいんですよ?もう慣れっこですから、こんなの。」
「そんな訳ないじゃん。」
「えっ?」
「今の話聞いて引くなんて出来るわけないじゃん、、、」
「まふさん、、?」
「こんなに辛くて苦しくて言葉だけじゃ表せないような
悲しい思い出がある人を放っておけないよ、、、、」
「ま、まふさんが泣くことじゃないですよ。」
「自分も泣いてんじゃん。」
少しこの場の空気を和らげたくて、笑いながら言う。
「これからなんか辛いことがあったら、僕に言って?
何でも聞くからさ。」
「ありがとうございます。」
ガチャ
「ただいまー。」
「あ!志麻君おかえり!」
「なんや、二人して目、赤くなってるぞ。」
「「え?!」」
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少年A(プロフ) - 皆様、こんにちは!新作を作ったのでお知らせします。「金曜日の貴方」という作品です!もっと皆様に読んでいただけるような小説にしたいと思いますので、よろしくお願いします! (2019年3月19日 22時) (レス) id: 3f333cb9ec (このIDを非表示/違反報告)
少年A(プロフ) - 「金髪少女」、無事完結いたしました!多くの読者様に読んでもらい、とても嬉しく思っています!次作でまた、お会いしましょう!! (2019年3月12日 22時) (レス) id: 3f333cb9ec (このIDを非表示/違反報告)
アニメと声優と歌い手にとりつかれた女 - 少年Aさん» いえいえ、こちらこそ!更新頑張ってください!いつでも楽しみに待ってます! (2019年3月3日 0時) (レス) id: 77adaff61f (このIDを非表示/違反報告)
少年A(プロフ) - アニメと声優と歌い手にとりつかれた女さん» ありがとうございます!初コメです!続きを待っている人がいると考えるだけで頑張ろうと思えます!!「金髪少女」をよろしくです!!! (2019年3月2日 23時) (レス) id: 3f333cb9ec (このIDを非表示/違反報告)
アニメと声優と歌い手にとりつかれた女 - 凄く面白いです!続き待っています!更新頑張ってください! (2019年3月2日 23時) (レス) id: 77adaff61f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:少年A | 作成日時:2019年2月27日 22時