つめたいフリの裏側は [赤]

#7 ページ7

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打ち合わせが終わって、5人で帰る。




















小瀧(って呼べって言われた)と未沙は、電車が逆方向。



神ちゃんも、私が降りる二つ前の駅で降りてしまった。

















しげおかと2人。



...非常に、気まずい。



















「しげおか」

「は」

















話しかけんな、とでも言いたげな目で睨みつけられるけれどめげない。






















「なんて呼べばいい？」

「...好きに呼べば」






















このままでいたら、



絶対委員の仕事にも差し支える。



照れてるだけだとしたら、



もうちょっと話せるようになっておきたかった。






















「しげおかは、高1はなに組だった？」

「...3組」

「神ちゃんとか小瀧も？」

「...ん」
























だめだ、



これは「会話」じゃなくて、ただ私の問いにしげおかが答えてるだけだ。




















気まずい沈黙が続く中、



しげおかは窓の外を見ながら口を開いた。






















「なあ、別に話しかけなくてええから」

「別にお前と話したくもないし」


















視線はこちらを向くことはなく、



窓の外をむいたまま。

































ものすごく、つめたい口調。





















なんでだろう、



あっそう、と言ってみようとするが声が出ない。



喉の奥が、ぎゅうって握り潰されてるみたいだ。

























声が出なくて、そのまま私の降りる駅について、



無言で電車を降りた。



























しげおかに嫌われてるとしたら、



私ちょっと辛いみたいだ。



いいし。
























しげおかと関わらなければいいだけだし。



小瀧、神ちゃん、未沙と喋れれば、



委員会の仕事だって別にできるし。























唇をきゅっとかんで改札口を出たところで、




後ろから乱暴に腕を掴まれた。











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