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その言葉が、まさか私に向けられたものだなんて、
びっくりし過ぎて思えなくて。
『...好きや』
思わずしげおかの方を見ると、
思ったより真剣な顔をしていて驚く。
「...っえ、」
思わず聞き返すと、しげおかの顔が暗闇でもわかるほど赤く染まる。
「二回も言わせんなや、」
「好きやねん、お前のこと」
信じられなくて、
感情がぐちゃぐちゃに絡まったままでしげおかの方を向く。
これが夢でもいい。
夢なら、言ってしまってもかまわない。
「わたしも好き」
「しげおかのこと、好き」
そう言った瞬間、ぎゅうっと抱きしめられた。
...この、感触は、夢じゃない。
しげおかの耳元で、小声で言う。
「嘘告じゃ、ないよね」
「嘘告やったら、こんなんせんもん」
誰も、みてない。
周りは、終わったと思っていた花火のフィナーレに、
釘付けになっていたから。
「ずっと、嫌われてると思ってた」
「...ごめん」
「俺器用やないから」
「好きな子につめたくするとか、」
「小学生みたいなことしかできひんねん」
やっと、体が離れたと思ったら。
夜空には満開の花火が咲いている。
左手をきゅ、って握るから、
手だけが熱くなってわたしのものじゃないみたい。
いよいよ最後の、でっかい花火が咲く。
しゅうう、と白い煙が消えていった。
花火が終わって、持ち寄りの花火をするために、
みんなが動き始めた時でも、
やっぱり手は繋がったままで、
あぁ、私やっぱり好きだ。しげおかが。
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抹茶ラテ(プロフ) - もうほんっと甘酸っぱすぎでキュンキュン通り越してギュンッギュンしました！！こんな素敵な作品をありがとうございました！ (2019年8月14日 0時) (
レス) id: f561c365ea (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - 不器用だけど、とっても優しい重岡くんにキュンキュンしました！これからもfight！ (2019年3月25日 14時) (レス) id: 21ade4ea86 (このIDを非表示/違反報告)
れんこ - 感動して目頭が熱くなりました、、 (2018年4月10日 21時) (レス) id: 3120da164d (このIDを非表示/違反報告)
TTR(プロフ) - とても面白かったです！感動しました！これからも頑張ってください！ (2018年3月4日 12時) (レス) id: 7ecb9e6c11 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - すっっごい感動しました! 涙が止まりません笑 楽しませていただき、ありがとうございました♪ (2018年2月16日 16時) (レス) id: a0bd5d5d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましろ
| 作成日時：2016年12月15日 16時
