目が覚めたら私の恋人は赤井秀一でした3【名探偵コナン】 (ページ19)

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Call Spade3 ページ19

朝食を終えた私はドキドキしながら、昼間の大学に向かう。

深夜の大学よりもずっと人が多いし、綺麗なお姉さんたちに遠巻きに「わー、沖矢さんだー❤」とか言われてるし、私はどうしていいのかわからなくなって立ち尽くしそうになる。

「大丈夫。誰も気にしてないから」

昴さんはさらっと言って私の手を引っ張っていくけど、ほんっと注目浴びてますからね？
昨日の怪盗キッドみたいにあからさまに黄色い声援が送られているわけじゃないけれども。

――自覚ないのね。

それとも私が気にしすぎなんだろうか。

多くの人にあんまり慣れてないので、ほんっとくらくらする。
昨日も大勢の人がいたけど、みんなキッドを見てたしなー。

書庫には数えるほどしか学生がいない。
でも、昴さんの他にも古新聞に目を通している人はいたけど、私はあまり気にならなかった。

なんとか図書室に辿り着いた私は、書庫に閉じこもってかなり古い新聞を結構なスピードで次々とめくっていく昴さんを眺めていた。

端正な横顔から、彼が何を考えているのかは全く見えてこない。