留守番1 ページ15
昨夜は、零とシュウからメールが来ていて、それぞれに返事を打った後眠りについた。
翌日は平次君たちが来る前に食材を買い込もうと、蘭ちゃんとコナン君と一緒にスーパーに出かけた。梅雨の中休みか、天気が良くて気持ちのいい日だった。
その帰りに、マスミが声をかけてきてびっくりする。いつも通り、ボーイッシュな服装だ。
「A、コナン君たちと一緒に何してるの?」
「たまに遊びに来させてもらってるんだよ」と私がいえば
「Aの交友関係やたら広いなあ。コナン君みたい」とマスミが笑う。
「え? ボク? そんなことないよ。ところで、世良のねーちゃんは何しに来たの?」
コナン君の目は明らかに踊っていた。いやいや、警視庁から公安、はてはFBIまで、交友関係広すぎると思うよ、君の場合。
「いや、ちょっとな。君たちは買い物か?」
「そうそう。今日は大阪から友達が来るから早めに買い出ししておこうと思って。
世良ちゃん、食材持って帰りたいから、うちに寄ってもらっていいかな? お父さん、事務所にいるし」
と蘭ちゃんが言う。
私と蘭ちゃんは食材をしまった後、毛利探偵事務所に行く。毛利探偵は暇そうに新聞を読んでいた。
マスミは西の高校生探偵と東の高校生探偵、どっちが強い?と聞いてきた。コナン君の目の色が変わるって「絶対新一にーちゃんだよー!」と強気になるのが可愛らしかった。
そこに扉が開いて平次君がやってきて、絶対にオレが強い、いや新一にーちゃんだ、と言い合いが始まった。
どうやら、今日の米花町は平和みたいです。
「ところで、コナンくんの周りにいるっちゅー、最近いる怪しい女子高生探偵ってどこやねん?」と、平次君が問い
それがそこにいるマスミだと判明して驚いていた。
「マスミって探偵なの?」と問えば、「まあねー」と照れたように笑ってみせた。
すごいなあ。
.
そこに、ファミレスでレトルトカレーを購入するために途中下車したという和葉ちゃんから電話がかかってきた。
ファミレスで殺人事件があって身動きが取れなくなったという。
マスミが、「この事件で東西対決すれば?」と煽り始め、みんなでレストランに行くことになった。
「あ、私はこっちで待っておくね。戻ってきたら声かけて?」
私は事件には興味がないし、殺人現場に出向いていく度胸もない。
平次君は私に向かい、「せやせや、Aさんが殺人現場なんて行くことない。さっさと片付けて戻ってくるさかい」と柔らかく微笑んだ。
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作者名:まつり | 作成日時:2022年11月8日 10時