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call a spade a spade10―third person― ページ42
「ありがとう、昴さん」顔を上げてそう言うと、沖矢はやや瞳を開き彼女にだけペリドットの輝きを持つ瞳を見せ、唇にキスを落とそうと身をかがめる。
2人の唇が触れ合う直前、ついに電話の向こうに反応があった。
「す……ばる……さん？」
スマホの向こうから、コナンの声。沖矢はキスを諦め顔を上げるとくしゃっとAの髪を撫でる。
「ええ、今自分がどこにいるかわかります？」
「きゅ……し……つ」
コナンはまだうまく口が回らないようだ。沖矢は視線をAに向ける。
「Aさん、コナン君がどこにいるか知っていますか？ どうもよからぬことがあったみたいで。
場所さえわかれば、私一人で駆けつけます。Aさんはこちらで待っていていただけますか？」
「一緒に行ってもいいよね？ 最後に会ったのは、こっち」
Aは沖矢の腕の中から抜け出すと、手を掴んで休憩室としてあてがわれた部屋へと案内した。
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作者名：まつり
| 作成日時：2022年5月19日 15時
