目が覚めたら私の恋人は赤井秀一でした2【名探偵コナン】 (ページ13)

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ビッグジュエル5 ページ13

17時に展示会は終わるはず。
そこからがキッドのショータイムとなるのだろうか。

「コナン君、キッドはどうしてビッグジュエルを狙っているの？大きい方が価値が高いから？」

「さあ――どうしてだろう？
　本人が語ってくれればわかるんだけどなー。新一にーちゃん、知ってる？」

「いやー、そればっかりは怪盗キッドに聞くほかなさそうだよなー……」

肩をすくめる新一君を、間近で見つめる蘭さんのまなざしは半信半疑といった色合いを込めていた。

「こんなにたくさん宝石があっても『ビッグジュエル』だた1つしか狙わないのかしら」

ぽつりとつぶやく私を、新一君がまっすぐに見た。

「それは、予告通りのものを盗むのが紳士的だからじゃねーか？」

「私は、犯罪者が紳士的である必要なんて全くないと思うわ……。
　ほら、昨日園子さんがキッド様はマジシャンみたいって言ってたじゃない？
　マジシャンなんて人の目を別の場所に誘導するのが9割、みたいな仕事だし――？」

そこまで滔々と話した私は不意に頭の奥の暗闇を見つけてしまって唖然とする。

私にかかっていた記憶喪失の魔法は、今、急速解凍が始まったみたいです。本当に残念――