ヘッドハンティング2 ページ30
「蘇芳君、社長室まで来てくれ」
と、10時頃部長が慌ててやってきた。
「はい――。あ、コーヒーを淹れますか?何人分でしょう?」
そういうのを頼まれるのってずいぶん久しぶりだなぁ、新入社員の頃以来?と給湯室に寄ろうかと思ったら、すごい形相で睨まれた。
「そうじゃない。いいから早く!」
よく見ると、春先の良い気候なのに部長はその顔に汗をかいている。
「……はぁ?」
部長はエレベータの中でハンカチを出し、汗を拭く。
そして、社長室を開ける直前に、ため息をつきながら言った。
「FBIが君をヘッドハントしたいと言ってきたんだ」
「……はい?」
えふびーあいって何ですか?
もしかして、アメリカ映画でたまに見かける、あのFBIですか?
扉を開ければ、朝会社に案内した紳士が席を立ってにこやかな笑みを見せた。
「ああ、やはりあなたが蘇芳Aさんでしたか。
私は、FBIのジェイムズ・ブラックと申します。
大変有能な方だと伺っていましたが、まさかこんなにお美しいお嬢さんだとは。
是非とも、うちに力を貸していただきたいのですが。
もちろん、ご都合が悪ければほんの半年程度でも構わないのです、ご検討いただけないでしょうか」
物腰こそ柔らかだが、その眼光は鋭く「無理です」と簡単には言い出せない雰囲気だ。
っていうか、FBIってアメリカの警察だよね?
私、純然たる日本人でアメリカ国籍とか持ってないし、いったい何がどうでこうなった?
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まつり(プロフ) - タタリさん» タタリさん、ありがとうございます。 (1月26日 8時) (レス) id: 91a8359b9e (このIDを非表示/違反報告)
タタリ(プロフ) - 面白いです!赤井さん降谷さんコンビ最高! (1月25日 23時) (レス) @page22 id: 3b67077e0b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - ハロさん» ご指摘ありがとうございます。ここでは代理できており、時間がないため説明の手間を省こうと偽っている設定です。本編に説明文を加えておきますね。 (5月18日 17時) (レス) id: 40409137ce (このIDを非表示/違反報告)
ハロ - 風見は警察庁では無く警視庁ですよ (5月18日 16時) (レス) id: 39e5bd607a (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - ゆーちゃんさん» 嬉しいです。ありがとうございます! (2023年3月2日 16時) (レス) id: 40409137ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2022年9月1日 8時