目が覚めたら私の恋人は赤井秀一でした1【名探偵コナン】 (ページ10)

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散歩3 ページ10

「おめーら、何の話だよ？ Aさんだって混乱してるじゃねーか？」

三人で盛り上がっている子供たちを、コナン君がなだめてくれた。
そうでなければ彼らは三人だけでどこかに走り去っていきそうな勢いだった。

「Aって言うんだ、お姉さん。
　あのね、先月、お姉さん助けてくれたでしょ？翔太君。
　翔太君、ボールを追いかけて道路で転んじゃって、お姉さんが助けてくれたから助かったって。
　でも、翔太君は連絡先がわからなくなっちゃって。

　だから、そのあとお姉さんがどうなったかわからなくって。知りたくって。
　それで、少年探偵団に依頼してくれてたの！

　事故の後写真を撮ってた人をようやく見つけて、それでね――」

歩美ちゃんが一気にしゃべるので、ついていくのがやっとだ。

要するに私が病院に入院していたのは「子供を助けるために事故にあったから」ということなのか。

「コナン君、知ってたの？」

こうやって遠回しに私に正体を伝えるのが秀一の目的だったのだとしたらすごい手腕だと思う。

「コナンが知るわけねーだろ！コナンなんかいなくったって事件解決できるってところを見せたかったんだからな！」

元太君が胸を張ってそう答えたところを見ると、本当に偶然なのかしら。