目が覚めたら私の恋人は赤井秀一でした1【名探偵コナン】 (ページ12)

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散歩5 ページ12

しきりに頭を下げる翔太君に「これから気を付けてね、私はもう大丈夫だから心配しないで」と伝えるのが精一杯だった。「でも、もう車道に飛び出しちゃだめよ」とくぎを刺すのは忘れない。

翔太君はほっとしたかのように帰っていった。

どちらかというとコナン君の方が子供たちへ熱く説教している。
同い年なのに、まるで保護者のように怒っているから不思議だ。

「わかったっつってんだろー、あー、もう、俺腹減ってきた！」

しばらくはしゅんとしていた元太君だが、あまりにも長いコナン君の説教に逆切れしてくる。

「ねえ、元太君、この写真もらってもいいかな？」

私は見るに堪えない事故現場の写真を受け取る。よくこの写真で私を特定できたものだと、感心してしまう。

「おお、事件解決したからな、もういいぜ！記念にな」

「元太君、いくらなんでも事故写真は記念にはなりませんよー、もっと言葉を選んでください！」

子供らしくにこにこと写真を渡してくれる元太君と突っ込みを入れる光彦君に、コナン君の心配な思いが伝わっているとは思えなかった。

その時、コナン君のスマホが鳴る。

「もしもし、蘭ねーちゃん？
　今、いつもの公園。
　えー？昼ご飯？僕別に――、うっそ、園子ねーちゃんもいるの？

　えっと……えっと、友達も一緒でいいかな？」

昼ご飯を友達と一緒と聞いて、元太君の目が輝いた。