佐藤刑事に妹居るってマ？パート2 (ページ9)

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標的55 ページ9

しばらく･･･いやいつの時間が経ったか
分からない･･･しかし！

『蝶の舞踊り！！！』

「･････うん」

『はぁ、はぁ、はぁ』

遠くから見ていたウィーネがこちらへと
近づいて私の肩を叩く

「良く頑張ったね！完成だよ！」

『！･･･それじゃあ！』

「うん････いいかいA」

『はい？』

「この技は蝶を操るのには集中力がいる
決して1人の時は出さないようにね？」

『はい･････ねぇウィーネ』

「ん？」

『もう･･･あえ!?』

会えないとそう口に出そうとした瞬間
人差し指が口元えと置かれる

「大丈夫････私が大丈夫だと言うんだもん！ね？」

『･････うん、またね！』

「えぇ････またね」

だんだん体が光だし目の前が白くなっていく

ウィーネは口を動かしていたけど何を言ってるのか
分からずに消えてしまった

「たとえ会えなくても私はいつか貴方の元へと行くわ」

『ん･･･････あれ？』

ここは････目の前が白い･･･天井？

手を動かすと軽い体を起こす･･･軽い

周りを見渡しても誰も居ない

左側に窓があり夕暮れなのかオレンジ色が眩しい

ガラッ

ボトッ

扉が開く音そして何かが落ちる音が聞こえ
その方へと向くと両手を顔にあて涙目になっている母

そしてその後ろには見慣れた････ファミリーの姿

母「A！！」

落とした物を拾わずにこちらに向かって走ってきて
抱きつかれた

母「A････A･･･戻ってきたのね」

『････うん、ただいま』

お母さんの涙は夕暮れの光に照らされ輝いて見えた