チューベローズの初恋 【呪術廻戦】

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「あのバカｯ、何をしている…！」



突然の出来事に試合は中断
審判をしていた夜蛾先生はかなり驚いて
先輩と地面に潰されている京都の学長代理の方を見つめている


いまいち状況が読めない、
無下限呪術は一瞬だが無理矢理崩されるし
さっきまで愛想振りまいてた先輩は急にキレて
男を地面にすり潰そうとしている

止めに入った教員たちは手も足も出ないし
傑が呪霊を放って加勢しようとすると夜蛾先生に
巻き込まれるから手を出すな、と凄い剣幕で止められた

おまけにさっきまで俺と戦っていた京都の３年は
ガタガタに震えあがって腰を抜かしている





なんでお前まで？と不思議に思いながら視線を戻すと
体は動かせず、唸って罵ることしか出来ないおっさんは
先輩に早く言え、と脅されていた








『その呪具であの子をどうするつもりだったの？早く言わないとバキバキになっちゃうよ。骨が。』


「A！何をしてるんだ！！」







いつもより３割増しの強面で声を張り上げると
気付いた先輩はおっさんの手から何かを奪い
こっちに放り投げてきた

小さな古い鈴
呪力を孕んだそれは恐らく呪物
それもかなり等級も高い


異様な呪具を受け取った瞬間夜蛾先生の表情が変わり
生徒は控室に戻れ、とだけ言い残して
誰も近づけなかった先輩の元へ向かっていった



先輩を咎めることもなく制止し、
おっさんは先生に抱えられながら３人はどこかへ行ってしまった

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