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298 父親 ページ10

「彼女はとっても父親に似ていた」


俺達3人は諸伏警部の運転する車に乗って戸隠神社へと向かう、諸伏警部、俺、大和警部の3人だった。


俺には何故大和警部も同乗しているのか分からなかったが、話を聞いて行くうちに理解した。


「父親?」


「7年前、とある組織の残党の。


最後の一人に、胸部を撃たれて警察官が殉職する事件がありました」


「それ知ってる、確か史軍の」


「ええ、彼は私達の幼馴染でした」


隣で大和警部が、嗚呼、コウの、と懐かしそうに呟く。


そしてその娘さんが、彼女です。


「てことはさっきの梶木って、ほぼ1人で史軍壊滅の指揮を行ったっていう梶木浩!?」


「ええ、彼は公安警察だった。


当時担当していた案件のホシがギリギリになって、組織が海外へ逃亡する危険性が高くなってきたことに彼は気付いた。


それで彼はもう1人の同僚にあることを頼み込んだ。


彼等を倒すには人手が足りない、無闇に突入すれば一部を逃がしてしまう、だが放っておけば近いうちに必ず逃げる。


其処で私と、そして当時5歳だった巴ちゃんを協力者にし、2週間足らずで史軍を壊滅まで追い込みました」


すげぇ、たった4人で、1ヶ月も掛けずに組織を壊滅……。


其処で喉がヒュッ、と鳴った、10年前?巴さんが5歳?


「ちょっと待って、5歳!?」


「おい、当時俺は旅行に行くとしか聞いてねぇ」


「ええ、言ってませんから」


そういうと大和警部は思いっきり顔を顰めた、暗くてよく見えなかったが、それでもいい雰囲気が体に纏っている訳ではなかったので、直ぐに分かった。

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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出会っちゃいましたね、2人……。そう言って頂けるとこちらも励みになります、改めてありがとうございました!! (2019年10月5日 21時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - 何度も読みに来ちゃいます。おもしろいです。ヒロとゼロの邂逅。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月4日 19時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出ましたね高明さん(笑)これからも頑張って参りますのでよろしくお願いします!! (2019年9月10日 17時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。高明さん出てきましたね。続きが楽しみでしかたないです。よろしくお願いします。 (2019年9月10日 12時) (レス) id: a4eca54f61 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 水城様!いつもありがとうございます!はい、更新頑張らせて頂きますので、是非とも今後も楽しみにして頂ければと思います!改めて閲覧及びコメントありがとうございました! (2019年9月8日 19時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年9月6日 18時

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