288 信用 ページ49
side工藤
「ねえ赤井さん、巴さんって何者……？」
話は今後の作戦から正体不明な彼女に移り変わる、彼は苦笑しながら梓さんに出された水を飲んだ。
「分からない」
「分からない？」
俺は耳を疑う、真逆彼に分からないことがあるなんて。
「彼女には色々な名前がある。
“Cat in the box”,通称、シュレーディンガーの猫」
「それって、」
「情報屋であり、世界一の技術者とも言われる。
恐らく本気になればこの世の全ての情報をかき集められるだろうな。
実際FBIにとは言わないが、俺の正体を知っている上で捜査協力をしてくれたからな」
なら黒では無いのでは、と思い始める、だがそれは数秒後に言われた言葉で絶望的なものに変わった。
「次にロブロイ」
「……英雄の名のカクテル…………」
真逆彼女があの一味の人間とは思えなかった、いや、今でも信じたくない。
あの穏やかで人柄良さそうな巴さんが、あんな残虐な組織の幹部だなんて。
「と言っても幽霊部員みたいなものでな、実際彼女が人を殺したことは無いだろうな。
彼奴はあの魔女のお気に入りだ、普段はSugarと呼ばれているが、あの反応から察するに、Angelと言った所か」
「マジかよ…………」
「そして藤原巴、1年前にアメリカの大学を卒業。
現時点で、日本語、英語、中国語、ドイツ語が話せることが分かっている。
大学は首席のまま卒業済、敵に回さなければ脅威じゃない」
根拠は、と聞く。
目の前の翡翠の目の彼はそっと瞼でそれを隠したまま口を開いた。
「裏切り者が居る、恐らく其奴を匿っている」
彼は、実際俺もパスポートを偽造してアメリカまで送って貰ったと言い出した。
「じゃあ、こちら側に着いてくれる可能性があるんだよね？」
「高確率でな、済まない」
「ご注文はお決まりでしょうか？」
「ロブロイを」
「此処はカフェですので、……嗚呼、そういうこと。
少年、改めて自己紹介をしようか。
藤原巴、偽名だけど、本名は又追追ってことで。
情報屋と、組織の幹部で情報集めに勤しんでます」
やっぱり、悪い人とは思えなかった。
俺は彼女の目に見入りながらも、巴さんは悪い人達の敵？と聞くと、彼女は困った様に笑っていた。
「人の善し悪しは、自分で決めるよ」
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» わざわざありがとうございます！そうですね、この後また団子を食べている描写があるので十二分よりかは十分とかの方が良いかもです、本当にありがとうございます！ (2019年8月30日 22時) (
レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 度々すみません！「267 団子」の一行目の《十分》が《十二分》になってます。間違い……なのかな？と思ってコメントさせてもらいました。更新お疲れ様です！ (2019年8月29日 9時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 閲覧及びコメントありがとうございます！ありがとうございます、本当に内容はそんなに進んでないんですけどね（笑）とても励みになります、頑張りますので是非ともよろしくお願いします！！ (2019年8月28日 15時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 更新お疲れ様です。もうなんか、更新速度が速すぎて……。本当に尊敬します。内容も面白いですし。これからも頑張ってくださいね。*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･* (2019年8月28日 12時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» 閲覧及びコメント毎度ありがとうございます！！本当に励みになります、度々ありがとうございます！！頑張ろうと思いますので、是非とも宜しくお願いします！！ (2019年8月23日 21時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2019年8月15日 23時
