190 梔子 ページ47
花屋で大量の白百合と梔子と、それから青い薔薇を買った私は、降谷氏にその姿を見られていたこと等知らないまま、さっさとその場を去った。
途中何やら尾けられていた様な気がしたので、路地裏に曲がった後、お得意のパルクールでビルの屋上に移動し、其処を飛び越えながら家に帰った。
「あ、お帰り。
…………如何したのその花の量」
「諸伏景光最後の日なんだから盛大に弔ってあげようと思って」
「あー、成程。
…………白百合と青薔薇は分かるけど、その花、何?」
「クチナシですよ、梔子。」
「ふーん、何でその花選んだんだ??」
青薔薇もそうだけど、弔うには余り合わないだろ、と彼は続けた。
「よく知ってますね」
聞くと、友人の結婚式で送った人が居たとか何とかと言う、私はそういう意味とはちょっと違うと告げた。
「ふーん、どんな言葉?」
「梔子っていうのは、外国では結婚とかで送られるとても良い花なのですが……。
日本では梔子って言う名前なので」
「如何言うこと?」
「死人に
実際そう言う名前だから、娘さんが居る家庭では嫁入りに行けないから縁起悪いって理由で昔は買わなかったそうです」
まあ駄洒落みたいなもんなんで気にしないで下さいと言うと、巴ちゃんダジャレ言うんだ、と笑いながら納得していた。
「嗚呼、成程。
…………ん?
巴ちゃん、それ巴ちゃん的にアウトじゃない?」
「セーフです」
もう中身成人済みだし、精神年齢の婚期過ぎたから((
「いや、アウトだと思うんだけど」
「セーフです」
「立場逆ェ…………」
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水城紗綾 - 久坂朧@三色団子と朧は神さん» うぁぁ。ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月10日 18時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» いえ、何か見た覚えのあるニックネームの方の名前だなー、と思って、探したら直前まで読んでた作品の筆者様だったのでつい……(笑)こちらこそ読んで頂いて嬉しいです、ありがとうございます!楽しみに更新待ってますのでそちらも頑張って下さいね! (2019年8月10日 0時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - え!知ってるんですか!?え(困惑)………ッッ!!ありがとうございます!ログインもしていない私の作品を!知ってくださっているとは! (2019年8月9日 22時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 閲覧及びコメントありがとうございます!そう言って貰えるととても嬉しいです!もしかしてkzの方で夢小説書かれてますか?そちらの方も楽しみに待ってます、更新待ってます!!改めて、ありがとうございました! (2019年8月8日 19時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 右のお星様を押したいのに2回目だから押せないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーー!!! (2019年8月8日 19時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年8月3日 17時