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178 時間 ページ35

「……はい?」


今、何て言った?


11月27日?


てことは、あのカレンダーが本当なら、今は1998年ってことになるのに。


「巴ちゃん、どうぞ」


好きなだけ食べてね、と告げられたので、咄嗟に嬉しそうに、わぁ、ありがとうございますと言う、内心相当慌てているのによく演技出来たな、と自分を褒めた。


「はぁ……寒くなったわね…………」


「………………」


私は長袖のパーカーを着ているから寒くないのかと聞かれはしなかった、しかし目の前の割烹着を着ている彼女は明らかに寒そうにしている。


頂きます、と一言告げてお茶を啜る、温かいお茶だったのが余計私を疑問にさせた。


可笑しい、明らかに可笑しい。


『えー、明日明後日には初雪が降りそうですね、外出する場合は傘を持ち歩いた方がいいでしょう』


「へぇ、もうそんな季節なのね……」


嘘だ、さっきまで猛暑の中に居た筈なのに、何故彼女は寒そうにするんだ……!?


私は色々分からなくなる、情報を掴む為、彼女に話し掛けてみた。


「雪ですか、いいですね」


「そうねぇ、でも歩く時滑るから大変なのよねぇ……」


何かの嘘かと思ったが、違った様で、彼女は明らかに嘘を吐いているとは思えない表情である。


もしかして、此処だけ時間軸が狂ってる?


「……あ、そろそろ帰りますね、私ちょッと用事があるので」


「あら、そうなの…………


又何時でもいらっしゃい、何時も1人だから歓迎するわ」


やんわりと告げる彼女に失礼しました、と一礼し、私は不気味な家から出るのだった。

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水城紗綾 - 久坂朧@三色団子と朧は神さん» うぁぁ。ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月10日 18時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» いえ、何か見た覚えのあるニックネームの方の名前だなー、と思って、探したら直前まで読んでた作品の筆者様だったのでつい……(笑)こちらこそ読んで頂いて嬉しいです、ありがとうございます!楽しみに更新待ってますのでそちらも頑張って下さいね! (2019年8月10日 0時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - え!知ってるんですか!?え(困惑)………ッッ!!ありがとうございます!ログインもしていない私の作品を!知ってくださっているとは! (2019年8月9日 22時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 閲覧及びコメントありがとうございます!そう言って貰えるととても嬉しいです!もしかしてkzの方で夢小説書かれてますか?そちらの方も楽しみに待ってます、更新待ってます!!改めて、ありがとうございました! (2019年8月8日 19時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 右のお星様を押したいのに2回目だから押せないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーー!!! (2019年8月8日 19時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年8月3日 17時

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