境を跨ぐ 【名探偵コナン】

23 出揃 ページ25

取敢ず、父の待ち人は揃った様だ、此処で纏めてみると、



・父、梶木浩 公安


・父の幼馴染(らしい)、諸伏高明 警部


・父の同僚、多々良 公安


・父の娘である私(5歳児)



ん、取敢ず私とイケ髭が分からん。←


お待たせしましたーと言う声が横から聞こえ、見てみると中々綺麗なおねーさんだった、綺麗なおねーさんだったので、ガン見していると目線に気付いた様で、ニコリと笑いかけてくれる。


せんせーっ、綺麗なおねーさんの笑顔は本当に0円で良いのでしょうかーっ！


答えはYES、私は去っていく綺麗なおねーさんの笑顔にノックアウトされた。


「天使……」


隣からコーヒーを吹き出す音が聞こえた気がしたが、私はずっと彼女の後姿を見続けていた。


「父さん、天使はやっぱり天使から生まれるのかな」


「止めなさい」


「私あのおねーさんのハニトラなら引っ掛かってもいい」


すると今度は多々良とかいう人の方からもコーヒーを吹き出す音が聞こえた、イケ髭は必死に笑いを堪えている様だ。


「……んんッ、巴っ、」


「冗談だよ、さっさと話して」


そう言いながら私は目の前に置かれたサンドイッチを頬張る。


父は呆れ気味に俺の娘はなんてマイペースなんだと零しながら改めてコーヒーを飲み直していた。


私が父と話している間に客は殆ど居なくなった様だ、もう数名しか居ないのだが数名から余り他の人間から感じる目線では無いことに気付く。


ちらっと私達の横に座る、恐らく同僚と思われる人が覗いて来たのでキッと睨み返してやると、父さんにチョップをくらわされる。


「余り後輩を苛めないでくれ」


「今ので分かった、此処にはもう同僚の人しか居ないんだね」


「全く」


口を尖らせた父は咳払いをして後、真面目な顔で、


「1、2のことだが」


と、口にした。

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